未来防災課

町会の防災部に所属して4年間で出来たこと、出来なかったことまとめ


地元の町会の防災部の副部長をしています斎藤です。

タイトルの通り、町会の防災部に所属して4年が経ちました。

  • 町会の防災部って、いったいどんな活動をしているの?
  • どんなことができるの?

何にも知らなかったので、実際に所属してみて判ったこと。4年間で出来たことを一度まとめてみたいと思います。

 

なかなか他の町会や自治体で活動されている方の話を聞く機会がないので、同じように感じている人も多いのではないでしょうか?

同じ壁にぶち当たっているかもしれないし、何か改善するヒントになれば! というのが今回の記事の目的です。何より、情報を共有すること自体に価値があると思っています。

では、本題へ参りましょう!

 

町会の防災部の役割と問題点

町会の防災部にはどんな役割があるのでしょうか?

  • 各町会には防災倉庫の設備の管理
  • 町会で行う防災イベントの運営(防災訓練など)
  • ポンプを利用した消防訓練の定期開催

ボクが体験したのはたったこの3つ。これしかやっていない割りに、完璧に出来ているわけでもありません。

 

ボクの町会では、防災訓練は1年に1度しかありません。100名以上が参加するので、半年くらいかけて内容を練ります。

とはいえ、月に1回程度のミーティングを4、5回なので、まぁ1か月あれば準備は可能なレベルですが、町会役員はボランティアの集まりなので、なかなかこればっかりに時間は割けられません。

訓練の内容も素人が考えるので、災害時に本当に役立つ内容かと言われると、私はうなずけません。。。

訓練にリアルを求めると「ケガをしたら大変だ!」 という意見や、「そこまでやると大変だよ~」というものまで。どうしても訓練のための訓練の域を出ることが難しいなぁと思いました。

 

それに、お祭りが近付くと、その他の全てのことが全部後回しになるという現象が起こります。とにかくお祭りが町会の中心にあるんだとつくづく感じさせられました。

 

4年間で出来たこと

  • スタンドパイプの購入
  • 年1回の防災訓練の開催
  • 防災倉庫の整理と中身の把握
  • D級ポンプの扱いかたを覚えた

【スタンドパイプの導入】

町会にはスタンドパイプがありませんでした。

スタンドパイプとは、消火栓に直接つないで消火活動を行うポンプですが、これを2台導入し、防災訓練で利用しています。購入には、東京都で行っている助成金を申請したことで、予算を確保出来ました。

 

【防災訓練の開催】

定期的に開催されていなかった防災訓練が、ちゃんと毎年3月に行われるようになりました。今年はいろいろあって2月開催。これは失敗。寒すぎて参加人数が減りました。時期的にも、3.11前後の方が人は集まるかもしれません。

スタンドパイプを訓練に参加した皆さんに扱ってもらったり、AEDの訓練や段ボールで間仕切った避難所の体験訓練、非常用トイレの設置から片付けまで、炊き出しなどが訓練内容です。

 

【防災倉庫の整理と中身の把握】

防災倉庫にきちっとしまわれた防災用品。段ボールにきちっとしまわれ過ぎていて、中身が何か? 数はどれだけあるのか? そんな大事なことが抜け落ちていました。

とにかく中身を全て開けて、どの段ボールに何かいくつ入っているのかを確認し、外から見ただけで中身が分かるようにしました。

しまう時も、災害時最初に必要になる物を取り出しやすい場所に置き、時間が経ってから必要になる物を棚の下段の奥にしまうなど、少し考えればわかるようなことをしました。

 

【D級ポンプの扱い方を覚えた】

D級ポンプはスタンドパイプと同じ消火設備の1つ。

D級ポンプとスタンドパイプの違いは、

  1. D級ポンプ:内蔵されているモーターを起動させるので、プールなどの水を自ら汲み上げて放水できる
  2. スタンドパイプ:消火栓につないで、消火栓の水圧で放水する。パイプじたいに放水する能力がないので、消火栓が損傷していて水圧がかからない場合には使えない

 

D級ポンプの方が、エンジンをかける作業などがあるので、多少難しいのですが、D級ポンプを用いた消防大会に出場したことでしっかりと覚えられました。

 

4年間の実績はたったこれだけ。さみしい・・・

 

4年間で出来なかったこと

  • 避難所運営訓練
  • 20~40代が参加してくれる防災訓練の実施
  • 20~40代の世代に向けた情報発信方法の確立

【避難所運営訓練】

町会の防災部では避難所の運営訓練は行いません。それは、町会という単位が非常に微妙なことが理由です。

避難所は学区域ごとの問題なので、いくつかの町会と連携して考えないといけないんだそうです。学区域によっては、町会が真っ二つに分かれてしまう地域もあります。

 

そんな避難所の運営方法をを1つの町会で考えようとすると「勝手に決めるのは良くない」と咎められます。

もちろん勝手に決めるのは良くないという意見には同意しますが、考えていかないと話し合いも始まりません。何より、ボクが加入してからの4年間で全く進展がなかったのは問題だと反省しています。

 

【20~40代が参加してくれる防災訓練の実施】

この世代の人に防災訓練に参加してください! そう呼びかけても難しいのは理解していました。

ですが、小学校で行う防災訓練なら、小学生に参加してもらえるように呼びかければ、親も一緒に参加してくれるかもしれない!? という考えのもと、毎年企画をしてきました。

 

子どもが参加してくれるには? を考え「防災グッズをお土産で渡そう」という結論になり、ホイッスルや防寒ブランケット、LEDライトなどを参加賞として配りました。

また、防災訓練のポスターを小学校と中学校で生徒全員に配布してもらうこともしました。

 

「子どもが参加してくれれば親も一緒に」という考えは間違っていませんでしたが、そもそも参加してくれる子どもの人数が少ないこと、少ないこと。

防災訓練を行う小学校の児童は600名ほど。そのうち参加してくれたのは多くても20名ほどでした。よって、それだけの親しか参加してもらえていません。

 

【20~40代の世代に向けた情報発信方法の確立】

この世代の方が参加されない理由の大半は、「必要性を感じていない」か「面倒くさい」か「知らない」のどれかだと思っています。

最初の2つを変える事は難しいので、そこには目をつぶって、必要性を感じている人に、ちゃんと情報が行き渡っているのか? は考えなければならない問題だと思っています。

 

町会のイベントの主な告知方法は、

  1. 町会の掲示板へポスターの貼りだし
  2. 回覧板

です。

残念ながら、ボクらがアプローチしたかった世代から一番遠いところにある告知方法です。

町会役員の多くは年配者なので、この告知方法は未だに有効だと思っている節がありますが、20~40代の世代の目には届きません。そのことを理解されている町会役員さんはほぼいませんでした。

これからは、いままでと異なる情報発信の方法を追加しなければいけないと思います。特に、これからの世代には、スマホで情報を見れる仕組みを作らないと、地域住民全員を対象とした情報がちゃんと行き渡らない時代になっていると感じています。

 

SNSなどで、情報共有できる仕組みを事前に作り上げておけば、被災後も情報共有が格段に楽になるはずです。スグに会員が集まらなくても、被災する前に環境を作っておくだけでも有効だと思いましたが、実行するまでには至れませんでした。

 

まとめ

4年間で出来なかったことを実現する方法を考えてみると・・・

【避難所運営訓練】

町会の防災部という枠組みに囚われず、町会の防災部員という肩書を利用して、学校、自治体、区の防災課、区議会議員さんと個別に話しあう場を自らがつくる

 

【20~40代が参加してくれる防災訓練の実施】

小学生に参加を動機づける方法を変える。防災グッズでは集客できないので、「消防車に乗れるよー!」とか、屋台を出して「スタンプを集めたらアメリカンドック!」とかにしてみる

 

【20~40代の世代に向けた情報発信方法の確立】

facebookなどのSNSで避難所のページを作る。

これも、勝手に立ち上げると、災害時の情報共有に問題が出てきそうなので、区の防災課などと運営を協業して、間違いのない情報を提供できる仕組みをつくる必要があります。

ただ、防災課に直接訴えてもなかなか腰が重いので、そこは区議会議員さんの力技が必要だよなーって肌感覚で思っています。

 

以上が、4年間町会の防災部に所属して出来たこと、出来なかったことのまとめです。

 

自戒の意味を込めてまとめてみました。

これが、誰かにとってお役に立てる情報になる事を願って。

 

啓之斎藤

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