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2015.09.03 いざという時に賞味期限切れ!? を起こさない、非常食の備え方

こんにちは。未来防災課のさいとうです。

東日本大震災から4年以上が経ちました。

災害が起きると「ウチもちゃんと備えなきゃ」と、品薄状態のスーパーやホームセンターで非常食を買い揃えた方も多いのでは無いでしょうか?

非常食の賞味期限は5年の物が多いので、あと1年ほどで震災後に買い揃えた非常食の賞味期限が来てしまいます。

そうしたら、また買い替えかぁ・・・

しかも、最近は3日分じゃなくて、1週間分なんて聞くから、かなりの量を買わなきゃいけないんだろうなぁ・・・

と、思ったそこのあなた。

安心してください。そんなにいっぱい買い替えなくてもいいんですよ。ちょっとした工夫で、わざわざ非常食を買う必要がなくなるかも知れません。

非常食は保存が効く物が本当にいいの?

私たち現代人は、朝、昼、晩の1日3食が当たり前で育ってきたと思います。しかし、一昔前までは1日2食が当たり前でした。

きっと諸説あると思いますが、朝ごはんを食べる習慣作りをしたのはエジソンだと言う説はご存知でしょうか?

エジソンがトースターを発明した際に、トースターをたくさん販売するため「ヒトは1日2食では不健康だ。3食にすべきだ」と、最もらしい持論を展開。

結果、トースターは一家に1台ある家電になりましたとさ。

めざとし、めざとし

さて、何故私はこの話しを出したのか。

それは、2食でも平気なんだから、そんなに多くの非常食はいらないよ。ってことではありません。(もちろん、エジソンをディスりたい訳でもありません)

非常時のために、長い間保存が出来る非常食を用意する必要があるのか、ということを考えて頂きたいのです。

エジソンのトースターように、メーカーの都合によってわざわざ非常食を買わされているのだとしたらどうでしょうか??(あれ? 結局、微妙にディスってるかな・・・)

災害はいつ起こるか分かりません。

いつ起こるか分からないから、保存の効く非常食。

この方程式って必ずしも正解ではないと思いませんか?

非常時だからこそ、大変な毎日を乗り越えるために、普段から食べている物。好きな物を食べられるようにすることも大切です。

そして、それは多くの人にとって、カンパンやレトルト食品、アルファ米ではないはずです。

1週間分の食事の備蓄。それを非常食でするのではなく、普段から買っている、いつもの食べ物で備蓄し続ければいいんです。

ローリングストックで常に準備

食料の備蓄で大変な事は、常に食べられるものを用意し続けること。備蓄を継続する事です。

では、どのようにするのか。

おすすめはローリングストックと言われる方法です。

その方法は、コンビニやスーパーなどで行われる先入れ先出しを家庭で行うこと。自宅に在庫を抱え、先に購入してきたものから食べていくやり方です。

例えば、好きなカップ麺があれば、必ず1個以上常に自宅にあるようにしておき、食べたい時に買って帰り、以前に買った古いものから食べる。そうする事で、常に賞味期限の切れないものが準備されている状況が作れます。

カップ麺は水をたくさん使うし、食べた後ものどが渇くので非常食に向いていないでしょ!? という至極まっとうな意見は今回のところは置いておいて、自分がよく口にするもの、よく食べるものを消費しながら常に新しいものをストックしておけば、少ない負担で備蓄し続けられるのではないでしょうか。

晩酌用によく食べる缶詰、おつまみ、お菓子などがあればそれを1個以上ストックする。それなら賞味期限が1か月の商品でも十分に非常時の食べ物に変わるはずです。

日本人の主食。お米もローリングストックが有効です。

必ず5キロの袋が未開封の状態でストックされている状況を作り続ければOK! 5キロの袋を開けたら、次のを買ってくる。これだけで何日分にもなる食料が確保できます。

ウォーターサーバーを導入する

水は、ウオーターサーバーを導入してみてはいかがでしょうか。決まったサイクルで水を配送してくれるので、常に新しい水が自宅に準備できます。

無料のレンタルサーバーを導入するだけで、自動的にローリングストックの仕組みが出来ることが魅力です。しかも、コンビニでペットボトルを買うよりも安価です。

さらに、あかちゃんに飲ませても安心な水を提供してくれるメーカーもありますので、小さなお子さまがいるご家庭ではぜひ導入を検討されてみてはいかがでしょうか?

まとめ

東日本大震災の後、飲食店を経営している友人と炊き出しに行きました。

行ったのは5月3日。震災から1か月半ほど経っていました。

「暖かいご飯を食べたのは、震災以降初めて」と喜んでいただく声を聞いて衝撃を受けました。

ここは日本だよね? と思ってしまう、震災の損害の大きさを痛感させられる言葉でした。

最近は3日分ではなく、1週間分の非常食を用意しましょう! みたいに言われますが、ローリングストックさえしていれば1週間分の食料の準備は簡単に出来ちゃいます!

お米とカセットコンロと鍋があれば、暖かいご飯も食べられます。
(鍋も含めて、自分で用意しましょうね)

1つだけ問題なのは、震災直後の食事。

震災から3日間程度は、電気やガスが止まっていると想定しましょう。

レンジや火で温める必要があるものは、食べられないと考えましょう。

ガスが使えなくても火を使えるようにカセットコンロを防災用に購入しておくのはとてもいいことです。しかし、地震の当日は余震も多く、ガス漏れの危険もあるために火は使えません。ですから、最初の数日はカンパンとか、缶詰を食べて食いつなぐ事になると考えておいた方が良いようです。

その中でも、レトルトのおかゆは冷たくてもそこそこ食べられるようですし、水は欲しくなるけど缶詰のパンは美味しいと聞きます。そのような便利な食べ物を最低限用意しておければ、非常食の準備は万端となるはずです。

とは言っても、必ず我慢が必要な時はあります。

その時に、我慢が出来ない赤ちゃんのミルクや年配者の薬は、非常食同様に必ず用意しておくことも忘れてはいけません。

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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