こんにちは。さいとうです。
前回からの続きで、今回は「地震発生から20分間」の時間帯の行動を整理してみたいと思います。
3.地震発生から20分間
避難を開始したあなたは、外に出てどんな景色を目の当たりにするのでしょうか?
すぐ近くで、火の手があがり、目の前で誰かが生き埋めになっているかもしれません。
たったそれだけの状況でも
- 火を消す
- 生き埋めになっている人を助ける
- 自分の身も危険なので避難する
こんな究極の選択を迫られるかもしれません。
実は、この20分間という時間、いろんな意味でとても重要な時間なんです。
火災の場合は、隣家に燃え移るまでが約20分とされています。
物に押しつぶされている人は20分以内の救出で助かる可能性が高まるのだそうです。
もたもたしていたら、あっという間に火の海に囲まれてしまうかもしれない中で、目の前の人を助けられる選択肢が目の前にある。それが20分間なんですね。
目の前に生き埋めになっている人がいたら、避難なんてできないじゃん!!!!
実は、そうでも無いかもしれません。
ご自宅の近くに「避難所」ありますよね。
避難所には、地震直後からぞろぞろと避難者が集まって来るはずです。
対応が速ければ、地域の防災部が災害対策本部を立ち上げているかも知れません。
だとするなら、あなたは一度そこまで避難して、災害対策本部にあなたの知り得た損害状況を伝えれば、地域の力で消火や救助にあたれるかも知れないからです。
一人では救出が難しくても、数人の力を借りることで、誰かを助けることが出来る。それならば一度、避難所まで向かう選択肢も、決して悪いわけでは無いと考えられます。
この助け合いを「共助」と呼びます。
国や行政は、この共助に期待しています。期待せざるを得ないというのが、正しい表現なのかもしれませんが。。。
地震直後のこの20分で、状況は刻々と変化します。
いかに情報をキャッチし、最終的に自分の身の安全を図れるか。あなたの命は、最初の行動で大きく左右されるはずです。
風向きや火の手の確認も大切です。安全に避難するには、火災に巻き込まれないことも常に頭の片隅に置いておくことが重要ですからね。
とにかく、まずは自分の命を優先して下さい。一人でも多くの方が、自分の身を守れれば、それだけ被害を小さくすることに繋がるはずです。
そして、それが出来たら周りの人と協力して、更に安全な場所に避難をする。困っている人を救助する。消火活動をする。そのようにして、一人でも多くの人を助けてあげて欲しいと思います。
まとめ
地震発生後20分での行動
- 自分の命を最優先に考える
- 火の手と風向きに注意して避難を始める
- 避難所や避難場所への避難を行う
- 安全が確保してから、地域の人たちと協力して救助活動を行う
自分の命を自分で守れる事が何よりも大切です。
そして、ケガをしていなければ、無理をしてケガを負わないように努めてください。
「助ける側」の人が一人でも多く必要な状況でなので、無理してケガを負って「助けられる側」に回ってしまうと、多大な迷惑がかかりかねません。多く人を助けたいと思うのであれば、無理をせず安全な行動を心がけてください。
みなさんが自分自身を守りきれたら、まずはそれで充分です。誰かを救うために命を落としたらいけません。
誰かの役に立ちたい。誰かを救いたいと思うのであれば、まずは自分の命を最優先にして生き延びる。みなさんが役立てる事は、その後にきっとたくさんあるはずですから。