未来防災課のさいとうです。こんにちは。
前回は浅草をプラプラしただけですが、今回からちゃんと避難先を検証してまわります。
前回の記事はこちら
→浅草で大地震に被災をしたらドコに避難する?【浅草で避難散歩~その1~】
おみくじに「待ち人は来ない」と言われつつも、無事に赤プルさんと合流できたわたくし。
いつまでもおみくじネタを引っ張ってんじゃねーかんな!とカツを入れられそうなので、そろそろ封印。
さて、浅草を主戦場の一つとしているので、僕よりずっと詳しい赤プルさん。
今回は東洋館で大きな地震に被災したらドコに避難をするのか!? 赤プルさんと検証していきたいと思います。それでは、よろしくお願いしますー!
「うぎゃー」
「め、めっちゃ揺れてる~」
「じ、地震、こわいー」
的な写真撮り損ねたな。。。
だもんで、早速グラグラっと東京が揺れたことにして・・・
「じゃあ、どこに避難します?」
なんて、わちゃわちゃしてたら、バジトウフーの山口さんが登場。
山口さんはこの辺りが地元らしいので、赤プルさんがさっそく避難先を質問。
山口さん
「避難するなら、やっぱり浅草寺じゃないですか?」
とのこと。あれだけの広さですし、東洋館からは目と鼻の先、やっぱり浅草寺への避難が無難ですかね。
そんな山口さんですが、ご自身は浅草寺には行かずに実家に向かうそうです。両親の安否は心配ですから、歩いて行ける距離ならそりゃあ実家に向かいますよね。この親孝行もの!!
見た感じ怪力そうだし、山口さんが来てくれたらご両親は100人力でしょう。因みに、山口さんの体重は相方さんの2倍らしいです。なので2人力は確実(なはず)。
山口さんはこの後東洋館の出番なので、ご挨拶してお別れ。ありがとうございました。
さて、我々も避難先を考えましょう!!
赤プルさんはまず「全国避難所ガイド」というアプリを使って、避難先を探していました。
このアプリのおすすめポイントは、防災情報へのリンクがしっかりされているからなんだってー。
浅草で広い場所と言えば浅草寺ですが、このアプリで調べてみると、な、な、なんと浅草寺は避難場所ではありませんでした!! なしてー!?
という訳で、浅草寺ではないどこかを今回の検証のゴールとします。
浅草寺が避難場所だったら、5分歩いたら終了で撮れ高なし。ほぼ企画倒れなので、良かった良かった。
『ちなみに赤プルさん、このアプリ、オフラインでも使えるんですかね?』
「あ、モバイル通信切ったら、ネットワーク接続ができませんでしたとなって、全然使い物にならなくなっちゃいました」
「いきなり、何て事を突き付けるんですか!!」と。
地震でネットワークが利用できなくなると、避難先を調べることもできません。だから、その前に調べておこうね! と言いがちですが、それは無理な話だと思います。そんなもの、地震のことを考えて、ヒールの高い靴は履かないでね。と言っているのと同じですよ、多分。
今日の目的は検証なので、アプリで調べながら進んでみることにします。
近いところで、「産業貿易センター」という建物が来訪者向けの一時滞在施設となっていたので、まずはそこに向かうことにしました。
東洋館からだと、伝法院通りを通って約8分ほどの場所にあります。ちかいー。
いざ、向いはじめると赤プルさんが突然「やっぱりこの道は通りたくない」と。
その理由は、火災。
道も狭く、建物が倒壊していると通り抜けるのも難しいかもしれないし、店舗が多いので火災などが怖い。
それに、観光客がたくさんいる浅草では、混雑しそうな場所を歩くことも危険かもしれません。と言うのも、東日本大震災のあった3.11の浅草では、浅草デパートの入り口付近はたくさんの人で溢れていたようなんです。
避難というフィルターがかかると、いつもと変わらない浅草の風景でも、違った感覚を抱いた赤プルさん。さっすがー。
赤プルさんの直感を信じ、少し迂回し広い浅草寺の境内を通り抜け、産業貿易センターへ向かうことにしました。
改めて境内に入ると、浅草寺が避難場所に指定されていない理由がわからない程、スペースが広い。避難場所としてなくても、最初からたくさんの人でごった返していることを想定して、あえて避難場所にしていないのでしょうか? だとしたらすごい。
ここで赤プルさんが
「そういえば3.11の時に、浅草寺の五重塔から何かが落ちてきたって話を聞いたことがあります」と。
調べてみると、該当の記事がありました。「震災で損壊 浅草寺の五重塔6年ぶり修理」(日テレNEWS)
五重塔の頂上部に突き出ている「相輪(そうりん)」の芯柱が曲がって、宝珠(ほうじゅ)という金属製の飾りが落下したようです。
宝珠が、参拝客でごった返す参道側ではなく、人のいない裏側に落下したのは、観音様の意を汲んで災いを引き受けてくれた、というお話しにもなっているそう。
実は、ボクの地元にある教会の十字架も、あの時の地震で折れ曲がってしまったんです。「震災相手では、神も仏も無力だな」と思ってしまったボクとは、信仰心がまったく違いますね。てへ。
さて、浅草寺を抜けると、すぐに目的の産業貿易センター!
さっそく中に入ると、赤プルさんは警備員のおじさんに声をかけ、事務室が3階にあると聞きだし、3階に上がれば、受付から取材の依頼をしてくれました。
「番組のロケで、アポ取りには慣れちゃったんです」
との事で、めっちゃ低姿勢のわりにガンガン突撃してくれます。あっという間に、産業貿易センターの館長さんが対応してくれることになり、お話を伺えました。
このビル内には、東京都が管理しているフロアーと、台東区が管理しているフロアーがあるらしい。
1階にあったインフォメーションにも、2~7階までが東京都。8階と9階は台東区が管理していることが書いてありました。
で、避難できるのは、東京都の管轄内では2階にある会議室のみで約30人。展示室に展示品が無ければ、そのフロアーも利用することができるようになるそうです。
避難してきた人を受け入れる前に、建物の損壊状況などを館長さんたちが確認して、安全が確認できてからの受け入れになるとのこと。安全確認ができるまでは建物内に入れないので、その点はご注意ください。
台東区が管理しているフロアーについては休館だったので確認できず。。。休館日に地震があったら、滞在施設として使えるのでしょうか???
尚、台東区の管轄の9階に一時避難する場合には、上り下りは階段です。やっとの思いで9階まで避難したとしても、余震がきたら多分めっちゃ揺れますよね。一時とはいえ、滞在施設として適当なのだろうか・・・
館長さん、アポなしの訪問なのにも関わらず、詳しくお話を聞かせてくださりありがとうございました。
さて、滞在施設の存在は確認できたので、次は避難場所を目指してみます!
産業貿易センターを後にして、避難場所を目指そうとした我々の目に飛び込んできたのは、台東区の案内地図。
現在地からは、避難場所として指定されている「隅田公園」がスグ近くにあります。地図って便利やー。一目瞭然!! 早速、隅田公園に向かうことに決めました。
で、この案内をよく見ると地図の下に防災アプリ「台東防災」のQRコードを発見!!
むむっ。どんなアプリなのか、今は気になるゾ。(普段は気にならないけど、、、)
ダウンロードしてみると、思いがけない仕様でした!!
アプリの仕様と浅草の避難場所については、次回、潜っていきまーす!【避難散歩~その3~】につづく