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2024.12.05 ボランティアなのに金沢を満喫!? 旅行とのハイブリッドが可能な、意気込み過ぎずにできるボランティアを体験して来ました!|【1日目】復興への期待を感じた輪島市編

ミライボのさいとうです。

2024年9月18日から20日までの2泊3日で、石川県へボランティア旅行をしてきました。今回は、未来防災課のメンバーでもあるタケナカリーと2人旅。

『ボランティア旅行』と銘打つのは、災害ボランティアをしつつ、旅行も楽しんじゃおう! という二兎追う者、二兎とも得ちゃうプランだからです。

参加したのは、以前インタビューをさせて頂いた災害支援団体『四番隊』のボランティア活動。四番隊さんが石川県七尾市で作業を行っているとの事だったので、参加させていただくことになりました。

四番隊は「活動は趣味!」 と言い切る団体です。なので、ナント宿泊先はホテル金沢

出典:ホテル金沢ホームページ

金沢駅直結の(と言っても過言ではない)ホテルが宿泊拠点。ボランティアって、車中泊とか、公民館とかに雑魚寝するイメージを勝手に持っていましたが、現実は違いました。

宿泊したお部屋はこんな感じ。これは旅行だ。住環境は紛れもない旅行。しかも、1人一部屋。ゴイゴイスーです!!

旅行の初日は、金沢に到着したのが正午ころで活動には間に合わないため、地震の被害の大きかった輪島市の状況を見に向かう事にしました。

輪島市の往復で感じた復興への期待

「せっかく石川に来たので、被害の状況など見に行くんでしたら、車を使ってください」

ありがたい申し出をいただいたので、車を拝借し輪島市に向かう事にしました。ただ、腹が減っては何とやら。腹ごしらえをするお店として選んだのは、金沢カレーの雄、キッチンユキ。

こちらで、金沢名物ハントンライスを頂きました。美味しかった。とんかつをトッピングしたもんだからすごいボリューム。はしゃぎ過ぎたな。

詳しいグルメレポートは、タケナカリーのInstagramをチェキラ。

お腹が満たされた一行は、高速道路『のと里山海道』に乗り、いざ輪島市へ。なんともキレイな空と海。「かいどう」が街道ではなく海道というのも素敵。

お借りした車にたくさんの音楽が入っているHDDを発見! 内蔵されていた宇多田ヒカルのアルバム「HEART STATION」を聞きながら気持ちのよいドライブ。ふんふんふん。

「行きはよいよい」なんて言いますが、その様相は七尾市に入ると少しずつ変わってきました。

明らかに最近舗装されたばかりの道路、次第に凹凸が激しくなり速度は40km制限に。道路の両脇には巨大な土嚢が並べられ、ところどころ対面一車線になりました。

まだまだ多くの爪痕は残ってますが、ここまで復旧するの、もんっの凄い大変だったろうなぁ、、、心底そう思いました。ここまでに、いったいどれだけの数の決定事項があったのでしょう? 想像もつきません。

「復興が遅い」と言うのは簡単ですが、確実に復興に向けて進んでいるという事実は、ガタガタの道から伝わってきます。復興が遅いのでは無くて、今回の地震が簡単に復興できる程度の被害じゃなかったというのが、より正確な表現なように感じました。

後で知った事ですが、のと里山海道が全区間で対面通行ができるようになったのは7月17日、ごく最近でした。道路復旧に奮闘している皆様には最敬礼。作業されている皆様。どうか安全第一で、全区間の完全復旧までよろしくお願いします!

のと里山海道を下りると、ポツンポツンと倒壊した建物が目に飛び込んできます。

被害のある家と無い家との差がすごい。

建物の被害は、輪島市に入ると急激に増えました。

曲がっている事が当たり前の電信柱。

ここまで休みなし、2時間ほどのドライブ。コンビニを見つけたので立ち寄りました。

ネコは癒し。

コンビニ入り口に感謝の貼り紙を発見。この現状まで進むことがどれだけ難しい状況であったのか、ヒシヒシと伝わってきますね。

輪島市ですが、多くの人の記憶に残っている被害と言えば、倒壊したビルではないでしょうか?

遠くからからでもその存在感は特別でした。

こうなってるの知ってるのに、目に入った瞬間に「マジかー」って声出た。いかに自分の想像力が乏しいか、、、現実の景色は圧倒的で、頭が理解するのを拒むような、まるでフィクションのような空間でした。

上の写真の座っている男性は、ずっとビルを眺めていました、正にずっと・・・

鉄筋コンクリート造りの建物が根元から倒壊するという異例の被害。写真だとなかなか伝わらない迫力と異様さ。1人だと、圧倒されて近づけなかったと思う。因みに、この場所は11月5日から公費解体が始まりました。

歩道はガタガタの場所もちらほら。もの凄い力が加わったことは一目瞭然。浮いている石を道の横に避けることすらしないのは、そんな状況がいたるところにあるからでしょうか、、、

家に潰された車もたくさんありました。このままで二次災害って起きないのかな、、、心配。

はぐれてしまったネコちゃんを探す貼り紙が多かったです。ペットとはぐれてしまうと、こんなにも長い時間再会できないのか、、、そんな事にも気付かされました。さっきのコは迷いネコじゃないよね?


このような風景の中、中学生らしき学生たちは友達と一緒に笑いながら下校していたり、ボコボコの道路をさも当然のように車を運転するおばちゃんがいたり、、、ここに日常がある人がたくさんいて、今日という1日を送っている。この景色にいちいち心を揺さぶられていたら、進んでいけないのかもしれない。

震災でたくさんの物が壊されて、それらが綺麗に片付く前に、その横で新しい日常が形成されていくんだという現実を目の当たりにした気がします。

建物や道路の被害は、被災した日のままの姿をしているところが多い印象を受けましたが、金沢との主要な道路が開通したので、これから復興はどんどん進んでいくんだろうな・・・

そう思えた1日目でした。

夜の金沢グルメ

で、今回のテーマは、ボランティアの裾野を広げる。ボランティアのハードルを下げる事を目的としている、ボランティアと旅行のハイブリッドな旅なので、夜は金沢を満喫します。

夕食はコチラ

金沢市木倉町にある「スペイン料理 アロス」さん。

いやいや、ホントに美味しかった。特に美味しかったのが、

「えびの入った塩ダラのピルピル」

ピルピルて、、、

聞いたこともないメニューでしたが、パッと撮った写真で、このポテンシャル。正直、ボクそんなにエビ好きじゃ無いんですけど、コレは別格。絶対食べて欲しい。

詳しいグルメレポートは、相方のタケナカリーさんに任せますので、そちらを銅像。(タケナカリー:Instagram

たらふく食べて、満足しながら金沢駅まで夜道を散歩。

金沢は、外国人旅行者もたくさんいて、ただの旅行者には地震の傷跡は感じられませんでした。途中で暴走族と出くわしましたが、ちゃんと信号守ってました。金沢は至って安全のようですー。

翌日はボランティアのため6:30から朝食。なかなか朝早めなので、旅行の1日目は終了!!

明日のボランティアの作業内容は「公費解体をする建物から家財一式の運び出し」との事。
え? 震災から9か月も経って、いまさら家財の運び出し・・・? どゆこと???翌日には、その謎も明らかになりました。

それでは、2日目のレポートも是非、読んでくださーい!!
【2日目】闇を発見!?七尾市編>>>コチラ


今回、ボランティアに参加させていただいた四番隊さんの活動にご興味がありましたら、ホームページをご覧ください→https://yonbantai.com/

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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