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2018.04.13 ジモコロ草津応援ツアー+ホームレス小谷=企業が考えるべき被災後の復興計画!?

こんにちは、ミライボのさいとうです。

先日「ジモコロ草津応援ツアー」に参加してきました。

残念なことに犠牲者が出てしまった草津白根山の噴火。これによって旅行者が減ってしまった草津温泉を応援しにみんなで旅行しよーってのが、ジモコロ草津応援ツアーです。

あの噴火で草津温泉が被った被害は約3億円にのぼるとか・・・。

ツアーには家族で参加したので、まるで家族旅行でしたが、この旅行を通して気づいた事は、企業が考えるべき活用できる復興計画でした。

タイトルの方程式の説明の前に・・・

そもそも復興計画とはなんぞや? ちょっと防災メディアっぽい事を書いてみましょう。

企業は、地震などの災害がくると普段通りの営業活動ができなくなります。例えば、

  • 材料が手に入らなくなる
  • 販売する物が製造できない
  • お客様がこない
  • 社員に給料が払えなくなる

業態によって違いますが、さまざまな被害をどのように小さく食い止めるかを計画しておくことが「復興計画」です。

専門用語で「BCP」と呼び、事業継続計画とも呼ばれます。

このBCP。上場しているような大企業は既に計画済みだと思いますが、どのような内容かと言うと・・・

【被災直後】

  • 初期消火の方法
  • 救助・救援の方法
  • 避難の方法
  • 社員やお客様の安否の確認方法

【被災数日後】

  • 自社の被害状況の確認
  • 社員支援(物資提供など)
  • 設備復旧

【被災数週間後】

  • お客様への連絡先案内
  • 業務関連情報の収集
  • 給与支払い
  • 資金繰り
  • 建物・設備の復旧
  • 在庫などの確認 他

こんなことを事前にまとめ、どのように乗り越えるかを計画するのですが、、、どうでしょう?

いやー。BCPって、しち面倒くさい・・・
考えたくもない・・・

そう思っている経営者って、多いと思うんですよね。実際。

既に計画済みの上場企業だって、肝心のBCPはどっかの専門企業に依頼して作ってもらっていたりするもんだから、本当に役立つのか、とってもギモン。(←超個人的見解)

でも、今回のジモコロ草津応援ツアーで気付いたのは、しち面倒くさいことだけが復旧計画じゃないってこと!! このツアーのようなものこそが、本当に役立つ復興計画なんじゃないか?という事でした。

企業や街の復興に必要なもの・・・

会社はお金が無くなれば潰れてしまいます。潰れてしまえば、多くの社員やその家族が路頭に迷う事になる。

会社にとって大切なものの一つは、間違いなく「お金」でしょう。

ジモコロ草津応援ツアーは、その大切なお金を被災地に落とすことを目的としたツアーです。

なので、1日に3回も4回もいろんな日帰り温泉に浸かりに行くし、その度にコーヒー牛乳も飲むのです。(ボクはサイダーでしたが何か?)

観光業なら、被災をして金銭面で苦労している時に、ジモコロのような団体にツアーで来てもらえたら結構助かるんじゃないでしょうか??

では、どうやったら復興ツアーに来てもらえるか? これを考えることも、実は立派なBCP(復旧計画)なのでは? そう思ったんです。

ホームレス小谷さんがツアーに参加

1日を50円で売るホームレス小谷さんもジモコロ草津応援ツアーに参加されていました。

1日50円しか稼げないのに、草津までどうやってきたんだろう?? なんて事はさておき、ホームレスなのに草津を応援にくるなんてすごい。

と、思いきや、なんとこの方、そんなレベルではなく、

ホームレスなのに台湾地震の後に台湾に乗り込み、台湾の風評被害払拭のために観光にも出かけてるるる〜。

その費用はどうしたのか? と言うと、普段からたくさんの人に1日50円で貢献しているから、たくさんの人から支援してもらえたんだってー。

ジモコロ応援ツアー+ホームレス小谷=BCP

タイトルの方程式を解いていきましょう。

「ジモコロ応援ツアー」は、経済的に困った被災地を少しでも潤すための応援ツアーです。多分、これからも日本各地で災害が発生する度に、その地を訪れるのだと思います。

みなさんの街や会社が困った時に、お金を落としにしてくれるかもしれません。

「ホームレス小谷さん」は、1日を50円で売って毎日誰かに貢献しています。

だから、小谷さんが困ったときには、たくさんの支援者が現れる。まさにギブ&テイクの人。ギブ&テイクのホームレスw

して、この解がBCP(復興計画)になるのは、

「まずは自らが貢献する企業や街であること」そして、「困ったときには助けを求められる」こと。

例えば、

  • ジモコロの応援ツアーがあったら、社員の数名を必ず派遣する
  • 同業の会社が被災したら、社員を派遣してみる
  • 社員旅行を災害の被災地にする
  • 求人するならイーアイデムさんを使う(ジモコロの母体)

こんな計画だったら、机にしがみついて「よくわからないけど取り合えずやりました」的な復興計画じゃないものが出来そうな予感しません?

何もしないで、困ったときだけ助けを求めることを計画されてもどうかと思いますが、困った時に「困ったー」って堂々と発信できるような状況って作れるんだと、ジモコロ応援ツアーとホームレス小谷さんから学びました。

企業だって街だって、被災地に対していろんな貢献の方法ってあると思うんです。そして、それを実践している会社や街が本当に困ったときには、「困ったー」って発信すれば、きっと誰かが助けてくれる。

被災地に対してどんな貢献が出来るのか? そんな事を真剣に考えるのも、じつは大切なBCP(復興計画)ではないでしょうか?

まとめ

引用:極楽地獄 別府

別府のこのコピーはとても話題になりました。

もしもこの先、別府温泉が被災をすることがあったら、草津温泉はどうするでしょうか? 今こそが書き入れ時!! と意気込むでしょうか?

答えは分かりませんが、ボクは草津温泉やその他の温泉街が、別府温泉を支援するとしか思えません。そんなきっかけを作った別府温泉のコピーは復興計画そのものだと思うのです。

机上で考えるだけのものや、誰かに作ってもらったBCPよりも、自分の体温を感じるBCPを多くの企業に作ってもらいたいとそう感じたジモコロ草津応援ツアーでした。

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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