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2018.04.02 【ペットと防災2】ペットのトイレ用品は、人間のために自治会で備蓄するべき防災グッズ!?

こんにちは。地元の町会で防災部の副部長をやっております、斎藤です。

防災部には、もちろん毎年決まった予算があります。今年は余った予算でオムツを購入する事になりました。

「来年も予算が余ったら、ペットシーツとか購入しませんか?」と提案すると、すぐさま

「ペットは2の次だ。まずは人間様が先だ」

と言われました。

人間の備蓄すらも十分ではないので、ボクもその意見に反対するつもりはありません。しかし、ペットシーツや猫砂を購入するのは果たしてペットのためでしょうか??

ペットのための物のように思いますが、よくよく考えてみると、実はあくまでも人間のために購入が必要な防災グッズのはずなのです。

なぜ、人間のためなのか!?

犬や猫は人間と違い、トイレじゃなくても用を足せます。そこら辺の草むらや道路だって別にいいはずです。

それで困るのは誰か? それこそ人間ではないでしょうか?

被災して家で生活できなくなった人が、避難所や公園などでの生活を余技されなくなった時、そこらじゅうをペットに糞尿で荒らされては不衛生で困ります。

人間が生活する環境を少しでも衛生的に保つためには、人間のトイレ問題だけでなく、ペットのトイレ問題も考えておく必要はあるはずです。

「それは、飼い主がやるべきことでしょ!」

そんなお叱りの声も聞こえてきそうです。それはもちろんその通り。飼い主がやるべきことです。

では、飼い主とはぐれてしまったペットはどうしましょう? 放っておけば、そこら中に糞尿をまき散らすかもしれません。

より早く飼い主がペットと再会して飼育してもらうためにも、野良犬・野良猫にしないためにも、自治会などの協力は必要だと考えています。

そして、自治会がペットを保護した時にペットのトイレ用品が全くなければ、たとえ数日間といえどもペットを飼育することは大変なことです。

それを軽減する為のペットシーツや猫砂です。誰の為に必要なのかは、明らかなはずですよね。

ペットシーツの汎用性も魅力

特にペットシーツは、ペットの糞尿の処理のためだけにしか使えないものではありません。実は、とっても汎用性の高いアイテムなんです。

ペットシーツと45ℓ程度のゴミ袋で簡易トイレとして使えます。

嘔吐物の処理や汚水の拭きとり、ゴミ袋から漏れた水分や残飯汁の水分を吸いとるのにも便利。活躍の場は多様です。

しかも、軽い、場所を取らない、単価が安い。自治会で備えておかない手はありません。

もし、飼育者のみなさんが備えていた分に余裕があれば、自治会にお裾分けして頂けると、大変ありがたいはずです。少なからずペットのことで迷惑をかけることもあるでしょうから、飼育している人ならではの活躍があると印象も変わってくるかもしれませんね。

まとめ

共助の肝になる自治会の防災力は、自治会ごとにまちまち。もの凄くちゃんと備えているところもあれば、なーんにも備えられてないところも・・・

そう考えると、自治会がペットシーツや猫砂を当たり前のように備蓄するレベルになるのは、まだまだ先のことなのでしょう。

飼育者のみなさんは、ペットのことは自治会のペット用品や支援物資に頼らないで済むように備えないと大変です。その状況を予め想像して、独自の防災計画を練っておくことが必要な防災だと思っておきたいところ。

非常用の持ち出し袋を用意している人は、ペットの餌やトイレ用品などをローリングストックの方法を使って、常に一定量が備蓄されている環境を作っておいてはいかがでしょうか?

避難所を運営する側も、ペット受け入れについて真剣に議論をする必要はあるはずです。

ペットのことで悩みを抱え、ストレスを感じるのは、自治会が守ろうとしている人間様なのですから。

断られるかもしれませんが、今年もペットシーツの購入の必要性を地元の防災部には訴え続けてみます。

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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