Now Loading

2022.03.20 何故、震度4程度で大規模停電!?|電気の防災を考える ①停電理由と暗闇対策

地震や台風などで度々起こる停電。

その停電が台風なら、ある程度の予測も準備もできますが、地震の場合にはそうはいきません。

「グラッ!!」

ときたら、

「バチンッ!!」

グラグラ揺れている最中に、電気が落ちて真っ暗になってしまったら、さぞ恐ろしいでしょうね。絶対に経験したくありません。

でも最近では、震度は3~4程度なのにも関わらず、地震のあと広域に渡って停電が発生しています。

  • 2021年2月13日 福島県沖地震:最大95万戸の停電
  • 2022年3月16日 福島県沖地震:最大209万戸の停電(1都8県)

震度は決して大きくなくても停電は起こる。そう肝に銘じて、停電対策を考えてみましょう。

目次

  1. 停電した瞬間に点灯する照明を備えよう!
  2. なぜ、震度4程度で停電するの?
  3. 震災前より停電しやすくなってない?
  4. まとめ

停電した瞬間に点灯する照明を備えよう!

停電すると、誰もが一瞬ドキっとしますよね。小さな子どもいるご家庭だと、その恐怖感は尚更かもしれません。

そんな不安を取り除くなら、停電灯が便利です!

停電灯とは、その名の通り停電になった瞬間に明かりが灯る照明です。

我が家でも、電力の使い過ぎで停電した時にちゃんと作動して部屋が照らされたので、小さな娘も全然怖がらなかった経験があります。

実はこれ、コンセントから抜くと懐中電灯にもなります。

なので、停電したら、停電灯をコンセントから外して、そのまま懐中電灯として使用して、ブレーカーを上げれば停電終了。わざわざ懐中電灯を探す必要はありません。超、便利!!

災害時は、懐中電灯として利用して、足元を照らしながらケガをしないように靴を履いて、防災リュックを見つけてヘルメットやヘッドライトを装着する。それまでの間ずっと照らしてくれる。めちゃくちゃ便利です。

なぜ、震度4程度で停電するの?

震源が近くて、震度が6強などのエリアで停電をするなら納得ですが、震度4程度の都心で停電しちゃうなんて、、、

そう思った人も多いのではないでしょうか?

実はこれ、更なる大規模停電、いわゆる「ブラックアウト」を起こさないために発生する停電なんです。

ザックリ、どのような事かというと

  1. 電気は決まった周波数(東日本50Hz、西日本60Hz)を保つために、電気の需要と供給を一定に保つ必要がある
  2. 地震の影響で一部のエリアの発電所が停止し、電気の供給量が足りなくなると周波数が大幅に下落する
  3. 周波数を一定に保つことができなくなると、大規模停電「ブラックアウト」が発生する可能性がある
  4. ブラックアウトを防ぐために、自動的に発電機や電気の需要を電力系統から切り離す装置が作動し、一部の地域で停電が発生する

こんな感じ。

そうまでして防ぎたい「ブラックアウト」とは何か?と言うと、大手電力会社の管轄する地域のすべてで停電が起こる現象(全域停電)を指します。つまり、都心で言えば東京電力の管轄全域が停電になるので、「今、隣町は停電してるらしいよ・・・」なんて規模ではなく、全域がバチンッと停電すること。

そうなると復旧まで更に時間がかかり、発電所への被害も深刻になるので、これを防ぐために複数のエリアだけが停電する仕組みになっているということです。

停電の仕組みについてもっと詳しく知りたい方は、経済産業省のページをご覧になってください。
「2月13日、なぜ東京エリアで停電が起こったのか?~震源地から離れたエリアが停電したワケ」(経済産業省 資源エネルギー庁)

震災前より停電しやすくなってない?

東日本大震災時、ボクは東京にいました。東京では計画停電はあったものの、地震の直後に停電をしていたか?というと、その記憶はありません。

肌感覚ですが、震災前より停電しやすくなっている気がしたので、その理由を東京電力さんに聞いてみました。

返ってきた答えは、電気の供給力の低下だそうです。

ご存知の通り、震災前には稼働していた原子力発電所が、東日本のエリアでは1台も稼働していません(2021年3月現在)。

つまり、原発の抜けた穴を別の発電で補っている状態がずっと続いているのです。その影響を多大に受けているのが火力発電。稼働を増やし、何とか電気の供給のバランスを取っているようですが、普段の運用だけでも結構パツパツの状態だそうです。

そのため、地震などでどこかの火力発電所の稼働が止まってしまうと、あっという間に供給力不足となり、広域停電が発生してしまうんです。そう、大変申し訳なさそうに仰っていました。

原発再稼働の賛成・反対は別にして、日本全体が震災前に比べて電気の供給に対して不安材料を抱えていることが分りました。節電、意識しようっと。。。

まとめ

因みにブラックアウトですが、比較的最近、北海道エリアで起こっています。

2018年9月6日の北海道胆振東部の地震が引き金でした。

引用:NHK

この地震で北海道全域で停電しました。震度2~3のエリアの人は「え!? 何でウチで停電??」と思ったのではないでしょうか?

この時は地震から17分後にブラックアウトが起きたようです。そして、約2日で99%が停電から復旧。

やはり、今回の209万戸大規模停電に比べると、ブラックアウトの被害は尋常ではなさそうです。

ブラックアウト > 大規模停電

現状の電気の供給能力を考えると、今後も震度3~4程度で停電する可能性は高そうです。その程度の地震なら、これからの人生で幾度となく遭遇するでしょうから、せめて停電灯くらいは備えて欲しいと思います。値段も2~3,000円程度で購入できそうです。

参考までに、Amazonで購入できる停電灯を紹介しておきます。

これらの商品なら、普段はコンセントに差しっぱなしでOK!これで防災。防災は頑張らずに楽が一番。

是非、停電灯の備えもご検討ください。

そして、電気を大切にね。byでんこちゃん

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

最近書いた記事

コンテンツの説明書

コンテンツの一覧

よく読まれている記事

SNSもCHECK!

twitter facebook