地元の町会で防災部の部長をしております、斎藤です。こんにちは。
このところ、目黒区立碑小学校のエリアに避難所運営協議会を立ち上げようと活動しています。前回の会議で協議会の組織メンバー(仮)が決まり、私は事務局長に任命されました。
遂に核となるメンバーが決まったので、これから枝葉を伸ばして、いろいろルール作りの段階に入るのかと思っていたら、まだまだ土台づくり。次の課題は会則作りだそうです。
「会則じゃ人を守れないし、別にどうだって・・・」と思っていましたが、思いのほか重たい議案だったので、まとめてみます。
▼目次
1.なぜ会則が必要か?
組織を立ち上げる時にはどうしても「会則」なるものが必須のようです。
目黒区防災課から会則の素案の提示がありました。当たり障りのない文章だったので、コレで! と思いましたが、そんな簡単ではありませんでした。
なぜかと言うと、
- 我々はこれから総会を開き、そこで協議会のメンバーと会則の是非を問う必要があること
- 会則と実態に大きな違いがあると、後々、協議会の運営に支障が出る可能性があること
大きくこの2つの懸念材料を作らない会則にしておいた方が良いからという理由です。
とは言え、会則でガチガチにルールを決めてしまうと、それが足かせとなって協議会が停滞することもあり得るらしい。
どう停滞するのかをオブラートに包まずに表現すると、もしも地域住民にクレーマーがいた場合、その人から隅から隅までとツッコミを受けて、さまざまな活動に制限を受けることもあるんだとか。。。
で、その防衛策が、解釈の幅をもたせるようにすることなんだって。なんか、国会の答弁みたいで、日本の悪しき慣習を垣間見た気もしました。(笑)
ともあれ、それで何かしらのリスクヘッジになるのなら、作るべきなのでしょうね。
2.意外と難航する会則作り
目黒区防災課が会則の素案を用意してくれたので、基本的にはそれに肉付けする形で進めるつもりでした。
ところがどっこい、この協議会の場合、エリア内に避難所となる学校が2つあるのに、1つの学校だけを先行して発足させるイレギュラーな状況が足かせに。その微妙なニュアンスなどを盛り込まないとならず、しだいに沼にはまり始めました。
そのうちに、会則の表記の仕方(第何条、何項といったやつ)まで議論が及んでしまい、防災とまったく関係のないところでかなりの時間を費やすことになりました。
なんと、当初の予想に反して1回の会議では固まらず、会則だけで3回も会議を開く羽目に。
結局、正解なんてないので「最後は何かあった時に柔軟に対応できるように・・・」と言い切って、全体としては大枠のみを固める会則で落ち着きました。
3.会則づくりの感想
私にとっては興味の薄い内容なので、ささっと済ませたかったのですが、組織を作り上げるには土台作りが大事なのだと痛感しました。
組織は、作るよりも続けるほうが大変です。会則は常に指標になるものだからやはりちゃんと考えないといけないんですね。組織の根幹作りって、こういうことなのかな。
それと同時に、同じようなことがこれからも続くのだとも思うようになりました。
- 避難所のルールを誰がどのように決めるのか?
- そもそも、どのような問題を想定するのか?
- 決める基準は何か?
- 最終決定権者は誰か?
- 一度決定した内容は変更できるのか?
避難所運営協議会は避難所のルールを決めていくことが主な役割。役員会では、そのルールの決め方をどのように決めるのか?をまずは決めていかないといけないのでしょう。(頭がこんがらがる文章ですね。。。)
役員会では、防災についての議論ではなく、いかに組織をちゃんとした組織に変えていくかの議論がこれからも続くような気配がプンプンしてます。
目指すは、一人ひとりが判断できる物差しをもった組織。具体的にはオリエンタルランドのような組織が目標! そう表明しておきたいと思います。
避難所運営協議会を立ち上げるまでの手順(まとめ)
- まずは地元の防災課に電話し、資料を貰う
- 地元で既に同じ活動をしていそうな人を探す
- 活動している組織から、運営方法を学ぶ
- 仲間集めは行政に頼る
- 会長の選任(安易に決めないように!)
- 副会長・事務局長・事務局の選任(充て職も活用しよう)
- 会則づくりは大切な上に、一筋縄にはいかない(かも)
次回へつづく