こんにちは、未来防災課のさいとうです。
平成２８年熊本地震から早１年。実は、未来防災課は熊本の避難所に物資を届けに行ってたのでした。
お届けしたのは熊本地震から約２か月後。
届けた物資はコレ↓↓↓
「フェイスマスクLuLuLun」です。
物資と言えば、水や食べ物。赤ちゃんのミルクや、介護用も含めたおむつといった、生活必需品を届けるイメージがあるかもしれません。
ですが、あえてのフェイスマスク！
未来防災課が届けた物資の評判は？？
物資を届ける際に注意すべきこととは？？
「物資を届ける」という名目で、生で見て来た被災地の状況は？？
せっかくの経験なので、実際に被災地で感じたことを基に、今後に活かせる情報をまとめてみたいと思います。
生活必需品は早めに揃う
熊本地震から１か月ほど経った頃、女性用のフェイスマスクのメーカーさんから、熊本の避難所の現状を教えて頂く機会がありました。
お話しを伺うと、どうやら地震から１か月ほど経つと、どの避難所も生活必需品はある程度揃ってくるそうなのです。
そんな中、熊本で普段からフェイスマスクを愛用しているユーザーさんから「フェイスマスクを避難所で配ったらきっと喜ばれると思う」という意見を聞き、１ケース送ったんです、と。
地震直後の数日は、とにかく生きる為の物が必要なんでしょうけど、避難所での生活が落ち着いてくると共に、避難生活に必要な物が変化していくんだというお話を伺いました。
きっかけは風量被害の支援！！
その話を伺ってから２週間ほどした頃に未来防災課の竹中から、友人が熊本にある黒川温泉に１００人で泊まって、お金を落として、情報発信しよう！ という大掛かりな旅行を企画しているよという話が。
どうやら、日本有数の温泉地である黒川温泉は地震後から旅行客の足が遠のき、約４万人のキャンセルが出て、推定被害額は約１０億円以上にのぼるんだそうな。ひぇー。
一度地震が起きると、地震の揺れによる直接的な被害の他に、間接的な被害もまた大きいんですね。それにしても１０億とは凄すぎる・・・。
- 「好奇心優先でもいいから、とにかく現地に来て感じてほしい」
- 「これから必要なのは経済・生活を維持するためのお金」
どうやら、これが現地の生の声。
それなら、未来防災課としてもとにかく現地に行ってみよう！ となりました。（復興ツアーに参加してきた記事はコチラ）
避難所の現状を知っておきたい
普段からこうして防災の記事を書いていますが、私は実際に大きな地震を被災した体験はありません。それこそ３．１１の時に、東京で震度５強の揺れを感じた程度。（それでも十分強い揺れだったけど・・・）
熊本に行くのなら、この先いつか必ずくる震災に備えて、地震から２か月ほど経った避難所はどうなっているのか。メディアを通していない、生の現状をこの目で見ておきたい。欲を言えば、生の声を聴いてみたいと思い、避難所に行ってみようと考えました。
でも、物見遊山って訳にはいかない。
どうしたものか？？ と思案していた時に、前述のフェイスマスクの話を思い出しました。
被災してからまだ２か月と少し。今も避難所生活を送っている人は、自宅が大きな被害に遭った人たちが大半のはず。国や保険会社から補償は受けられたとしてもそれで足りるはずは無いので、どうしても生活は厳しくなる。
そんな時だからこそ喜ばれるんじゃないか！？
早速、メーカーさんにお邪魔をして、熊本でフェイスマスクを配りたいと、ずうずうしくもお願いをしに行ったところ、
「会社としても被災地に向けて何か支援が出来る事があればと思っていたので」と何と２つ返事でOK！
しかも、数はいくらでも良いですよ。との事。
太っ腹すぎる。。。（泣
フェイスマスクは甘えるだけ、甘えさせてもらって、、次の問題はどこの避難所に持っていくか？ 持っていって断られてもしょうがないし、必要そうだと思ってくれるところに配りに行きたいので、調査開始！！
必要としている人に届けるために・・・
熊本県のH.Pから市区村町の避難所数と避難者数が確認出来たので、あとは片っ端から役所に電話して、どこの避難所なら届けても良いかを聞いてみました。
「生活必需品は揃っていると聞いているので、ストレス軽減を目的に女性用のフェイスマスクを届けたいと思っているのですが、、、」
ポイントは、生活必需品は必要としていない事をコチラが理解している事を伝える事でした。
とにかく、電話で確認、確認。途中から、テレアポか？ と思うような体験でした。昔やってたテレアポのバイト経験が今回めっちゃ活きた気がする。経験は宝だね。
確認で何度か電話のやり取りをさせて頂いた役所では、
「あ、フェイスマスクのさいとうさんですか？」
と言われるようにもなった。 熊本の人ってお茶目ですね。
当時、トレンディーエンジェルのギャグが流行っていましたが「フェイスマスクのさいとうさんだぞ！」という返しはしませんでした。ペッ、ペッ、ぺ～！
電話をかけまくって、最終的に７市町村、１２か所の避難所に届ける事になり、マスクの数は６ケースで約９００人分を用意してもらう事になりました。
現地ではレンタカーを借りて避難所を周るので、マスクはメーカーさんからレンタカー会社に直送してもらう事になり、準備万端！！
あとは出発日を待つだけ！！
あれ？
まてよ、、、。
と、ココで、突如気になり始めたことが。。。
そ―言えばフェイスマスクって、本当にストレス軽減になるのかな？？
試した事も無いのに「ストレス軽減のために～」と１０か所以上の避難所にお届けする約束を取り付けてしまった。
これはマズい。新手の「ストレス軽減になるなる詐欺」になってまう。思い付きで行動すると、後で来るしっぺ返し。コワいーー。
なので、試しました・・・。
（もちろん、ちゃんと購入しましたよ）
・・・。
・・・。
・・・。
コレは、イイね・・・。
コレは、、、とってもイイね。。。
フェイスマスクはストレスの軽減になることが、自信から確信に変わったところで、いざ熊本へ。
つづきはコチラ
