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2017.08.31 北朝鮮がミサイルを発射!! Jアラートが鳴ってから、絶対にしてはいけない行動を知っておこう

こんにちは、未来防災課のさいとうです。

今回は自然災害ではなく、他国からの武力攻撃(弾道ミサイル)から身を守る方法について考えてみたいと思います。

まぁ他国と言っても、ほぼ北朝鮮の事を指すんでしょうけど。

第二次世界大戦の終戦から70年の間、日本はとっても平和な国でした。が、昨日までが平和だったからといって、今日以降も平和に暮らせるかどうか、分からない状況になってしまいました。

地震と同じように、ミサイルが飛んでくるXデーが来るのかどうかを考えても何も前進しません。Jアラートが鳴ってから着弾するまでのわずかな時間で、私たちがするべき行動はなんでしょうか? 考えてみました。

弾道ミサイル発射時の行動について

内閣官房が発表している行動はこちら

弾道ミサイル落下時の行動について
引用:内閣官房 国民保護ポータルサイト

なになに・・・

速やかに避難して、迅速な情報収集。。。

頑丈な建物や地下に避難。。。

まさに、それっぽい事が書かれています。

う~ん・・・。

ボクにとっての戦争の教科書「はだしのゲン」のイメージからすると、こんなぬるい感じで本当に命守れんの!? というのが率直な感想です。

屋外でいくら物陰に身を隠したって、爆風で何もかも吹っ飛ばされるじゃん。地面に伏せて頭部を守っても、熱線で体がドロドロになっちゃうんじゃないの?

はだしのゲンのイメージが強すぎて、内閣官房の情報は危機感が足りない気がしてなりません。

ただ、すこし調べてみると、内閣官房の勧める行動を確実に行うことが、命を守るうえでは最善のように思えるようになりました。

それはなぜか!? をこれから明らかにしていきます。

ドコに避難をしたらいいの??

なんと、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されると5~10分程度で着弾してしまうそうです。

だとすると、避難できる時間は2、3分くらいかもしれません。

このわずかな時間で、安全な場所に避難できるかどうかが生死を分けることになります。それは、「何の前触れもなく、いきなり地震後の津波から避難するよりも難しい状況に追い込まれる」という事かもしれません。

では、その限られた時間で、どんな場所に避難すれば安全なのでしょう??

一部に鉄骨が入ったレンガ造りである原爆ドームは、爆心地から160mの至近距離で被ばくした結果、爆風と熱線によって大破し、天井から火を吹いて全焼しました。

僕らが目にしている原爆ドームは、中心部だけが奇跡的に残った姿にすぎません。

原爆ドームって、被ばく前はもっと大きな建物だったそうです。そのほとんどが爆風などで大破したと考えると、木造の建物じゃひとたまりもありません。鉄筋コンクリートのビルでも骨組み以外は一瞬で吹き飛びそうです。

こう考えると、安全地帯はとにかく地下! 地下鉄や地下街、鉄筋コンクリートの建物の地下に避難したいところです。

じゃあ、地下の無い鉄筋コンクリートの建物に逃げ込んでもダメじゃん! そんな建物近くにないし・・・、と諦めるのはまだ早いです。

理由は、ミサイルの着弾地点はわからないから。

着弾地点からある程度の距離があれば、鉄筋コンクリートの建物に避難するだけで安全は確保できるはずです。

着弾地点付近の建物が爆風で飛ばされたら、爆風に乗ってさまざまな瓦礫が飛んできます。それに加えて、弾頭しだいでは、熱線がボクたちを襲います。

その飛来物や熱線から身を守るには、より強固な建物に避難をしておくことはとっても大切。

なので内閣官房は頑丈な建物へ避難をする事を勧めているのでしょう。

このことからも、屋外だった場合に「物陰に身を隠す」、「地面に伏せる」ことがあなたの身を守ってくれる場合もあることが理解できると思います。

世界で最も進んだミサイル防衛システムが構築出来ているイスラエルでも、サイレンが鳴るれば、市民は物陰に身を寄せて、頭を抱えて地面に伏せている。(引用:ダイヤモンドオンライン)

爆心地付近だと、助かる見込みは少ないかもしれませんが、離れていれば物陰に身を隠したことで助かるケースがあり得るってことですね。

Jアラートが鳴ってから、やってはいけないこと

ミサイルの発射を感知し、それが日本に着弾、もしくは日本の上空を通過すると政府が判断するとJアラートが鳴ります。

聞きたくないけど、Jアラートの音を貼り付けておきますね。
サイレン音の再生

さて、サイレン音が急にケータイから鳴りだしたら、あなたはどんな行動を取りますか?

まずは情報収集ってことで、ミサイルがドコに飛んでくるのか、スマホやTVで調べようとしませんか?

これ、絶対にやっちゃいけません。

なぜなら、

  1. 発射直後に着弾地点を特定する事は極めて困難
  2. 弾頭の種類(核弾頭、生物・化学弾頭であるのか)を着弾前に特定するのが困難

このようなマニュアルを国民にむけて内閣官房が作成しているんです。ようするに、調べたところでわからないってこと。

わからないことを調べている内に、一番大切な避難をする時間が無くなってしまう。これは絶対に避けなければいけません。

どうしても情報を得たければ、まずは安全な場所に避難をして、それから情報収集をはじめましょう。

Jアラートが鳴ったら、1にも2にも避難を優先しなくてはいけません。

コレ、平和ボケしてる日本人が一番苦手なやつですけどね。

避難が終わった後に、もう一つ絶対にしてはいけないことがあります。

それは、爆発の閃光を絶対に見ないこと。決してフリじゃありません。絶っ対に見ないで下さい。

閃光が見れるような状態だと、そもそも避難は成功とは言えそうもありませんが・・・。

まとめ

ミサイルが着弾したら、犠牲者をゼロにすることは限りなく難しいことなのでしょう。

いくら、内閣官房の勧める通りに避難をしても、爆心地にいた人の多くは犠牲になってしまうはずです。

内閣官房からの避難方法は、爆心地にいる人だけにとってもらいたい行動ではなく、Jアラートが鳴ったら、該当地域全ての人にとってもらいたい行動を示しています。

着弾地点がわからないからこそ、少しでも犠牲者を減らすためには、物陰に隠れることも有効な手段だと考えましょう。

助かるかどうかは、爆発するまでわかりません。

だから結局、ボクたちは助かるためにできる精一杯のことをするしかないんですね。

こうやって、先人たちは世界大戦を乗り越えてきたのかもしれません。

北朝鮮から弾道ミサイルが発射されてから着弾までに必要な行動をおさらいしておきます。

Jアラートが鳴ったら

  1. 地下鉄・地下街などに避難する
  2. それが無理なら、鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物に避難
  3. それが無理なら、窓のない部屋
  4. それが無理なら、窓から離れる
  5. 屋内への避難が無理なら、物陰に隠れるか地面に伏せて頭を守る

この優先順位で避難しましょう。

今のうちに、自宅でJアラートが鳴ったらドコに避難するのか。職場ならドコか。普段、家族が多くの時間を過ごす場所からの安全な場所はドコか? リストアップしておいてください。

何とか無事に避難し終わったら、次は情報収集です。

これは基本的にはラジオが良いと思います。

SNSは情報の精査が必要になるので気を付ける必要がありますからね。

情報収集にオススメなのは

「らじるらじる」 NHKのラジオアプリです。

今のうちにスマホにダウンロードしておきましょう。
ダウンロードはコチラ→iPhone用Android用

なぜ無事に避難したのに情報収集が必要なのか。

それは、弾道ミサイルの弾頭に何が積んでいるのかがわからないから。

飛んでくるミサイルが通常の弾頭か、核弾頭か、生物・化学弾頭かによって、そのあとの対応が全く変わるからです。

それについては、また改めて書くことにします。

まずは、

  1. 避難先の候補を決める。
  2. スマホにラジオアプリをダウンロードする。

ここから始めてみてはいかがでしょうか?

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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