こんにちは。ミライボのさいとうです。
どいういう訳か、小学館のアウトドア雑誌BE-PALさんからお声がけいただき、ぼうさい散歩の取材を受けることになりました。うれしー!!
テーマは『親子でぼうさい散歩』
親子の散歩がテーマだったので、ボクの家族総出でやってきました。
場所は馴染みのある武蔵小山。
今回被災をした場所:品川区小山3-5路上
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しるしのある場所で被災したと想定し、避難を開始します。
どこに避難をすると良いのか? は娘に地図を見てもらいながら決めてもらうことに。
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しかし、娘は地図の見方がまだわかりませんでした、、、
どこに何があるのか教えながら聞いていくと『公園がいい』というので、地図上の公園を指さながら避難先を相談。娘は、この辺りで一番大きい林試の森公園に避難することを決めました。
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娘に方角を教えて、林試の森公園に向けて避難を開始します。
ぼうさい散歩なので、ただ公園に向かうのではなく、安全そうな道を選んで向かいます。
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避難を開始してすぐ、道幅とブロック塀の高さが同じくらいの道が・・・
「近道でも、この塀が倒れてきたら絶対に助からないから、細い道は通らないようにしようね」と説明。以前、小学生の子を持つ親御さんから『ブロック塀って言っても通じなくて驚いた』なんて話を聞いたことがあったので、改めて説明できる機会があって良かった。
それにしても、両サイドにこのブロック塀は怖すぎ。写真撮るだけでもちょっとハラハラしました・・・
娘に防災知識を必死に植え付けつつ広い道路を進むと、すぐに高校の裏門に到着。
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「ここも広いけど、ここに避難するのはどうかな?」と聞くと、
『ガラスとかが落ちてくるかもしれないから、もっと広いところに行きたい』とのこと。小学生にもなると、ガラスが落ちてくるかも・・・なんて事がちゃんと想像できるんですね。親バカですが、感心してしまった、、、てな訳で、避難は再開。
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「どっちに進むと安全そうかな?」と質問をしながら、地図を見つつ、娘に道を選んでもらいながら進みます。たまたま選んだ道路は歩道が広く、電柱さえ無い安全そうな道路でした。
小池都知事、もっと無電柱化進めて下さいね。マニフェスト覚えてますからね。
更に公園に向かって歩を進めていると、
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井戸を発見!! 格好の遊び場に。
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『この井戸は災害時に使用するため再整備されたもの』
飲むことはできませんが、災害時に水が使えるってとってもありがたい。自宅近くにはどこに井戸があるのか、知っておくといいですね。子どもは遊んでいるだけかもしれないけど、遊ぶことで記憶に残るかもしれないので、触れるなら実際に使わせてみたいところ。
地域によっては、市区町村のホームページで井戸の場所を確認できることもありますので、調べておくとよさそうです。
それにしても、看板そろそろ限界では?? そんな事も考えつつ、先へ進みます。
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程なくして公園に到着。林試の森公園は広域避難場所。地震で大規模な火災が発生した時などの避難先に指定されている公園です。ここならきっと安心だ。娘すごい!
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同行いただいている小学館のスタッフさんに林試の森公園を説明。アウトドア雑誌のライターさんとカメラマンさんなので、林試の森公園にちょっと惹かれてる感じがしました。
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以前の記事(知っておくときっと助かる! 災害時にお水がもらえる「災害時給水ステーション」)でもご紹介した給水ステーションや、かまどになるイスが完備されていることをお2人にご紹介。
ここまでのルートをまとめると、図のようになります。
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最短距離ではないけど、避難の最中に不安に感じる道もほぼ無かったので、この道で家族が避難してくれたら安心だと思えるルートでした。
さて、予想外に何のトラブルもなく避難できてしまったせいで、取れ高が少なすぎるという大人の事情のトラブルが発生、、、急遽、わざと危険そうな道を通って被災した地点に戻ってみようと企画が続行。
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木造住宅が密集している細い道路という基準で勝手に「危険そうな道」としています。酷いネーミングでごめんなさい。危険そうな・・・と言っても、残っているのでそれは必要な道。抜け道になっているからか、意外と多くの人が利用していることに気が付きました。
便利なので日常的に利用しているのだと思いますが、地震の時に建物やブロック塀の下敷きになってしまう危険は拭えません。
でも、そこを通らないと毎日が不便。防災って、意外と日常生活への負担が大きいですよね。多くの人がやらない、続けられないのもよくわかります。
「危険な道を通るな」はきっと長続きしない防災なので、せめて通っている時だけは気を付けておく。揺れを感じたり、地震速報が流れたら、ソッコーでその道から脱出する! そういった意識を持つだけでも違うと思います。
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それにしても危険そうな道って意識して通ろうとするといくらでもありました。
そうこうしていたら、駅に到着。撮影も終わり・・・かと思ったら、ここでBE-PALの編集者さんから「実際に駅に避難するんですか?」的な一言を言われハッとしました。
駅を避難のゴールにするのは、未来防災課的にはむしろ推奨していません。理由は、大勢の帰宅困難者はきっと駅に向かおうとするので、駅に向かう道が混雑し、梨泰院で起きた事故のようなことが発生するリスクがあるからです。
そこでまたしても急遽、避難所である学校を目指すことに。
駅からまた少し林試の森の方角に向かい、到着したのが小山台小学校。ここが今日のゴール。
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無事に撮影が終わったので、BE-PALのお2人と記念撮影。
帰りのルートはこんな感じ。
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帰りは結構歩いたので、娘2人ともぐったりしてました。
このぼうさい散歩を基に、BE-PALさんが防災マップを作成し雑誌に載せて下さいました。
まとめ
防災とアウトドアって、相性抜群!! アウトドア好きな人は、災害時も絶対に強いので、防災力を高めたい人は趣味をアウトドアにすれば間違いなし。ずっとそう思っていたので、BE-PALさんにお声がけいただけて嬉しかった!
初めての親子でぼうさい散歩。子どもが感じている事が、意外と的を射ていたことに驚きました。
娘の感想は、
『普段は安全だと思っていたけど、危険な場所がいっぱいあった』
ブロック塀や万年塀、大谷石の塀など、まじまじと観察するともう既に歪んていたり、斜めっていたり、ボロボロになっていたり、地震がきたら絶対アウトでしょコレ・・・って塀の多いこと多いこと。災害弱者の子どもがそれに気づいてくれるのはとっても価値のあることだと感じました。
大地震の後は余震が頻繁に起きるので、子どもたちがどんな道を選んで避難をするか? は、各ご家庭でちゃんと教育していただきたいところです。
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今回、企画をいただきましたBE-PALの5月号(2024年)には、地図に落とし込んだ避難ルートがちゃんと載っています。それだけではなく、避難途中で発見した防災ポイントを写真を使って説明してもらっているので、完成マップをご覧になりたい方は、BEーPALを手に取っていただけると嬉しいです。
こちらのページからは、試し読みもできるみたいです(未来防災課の記事は試し読みできません)→https://shogakukan.tameshiyo.me/4910176310543
そして、大きな模造紙を買ってきて、子どもの夏休みの自由研究に「ぼうさい散歩」はいかがでしょうか?