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2016.01.07 食料袋になっていたら要注意! 本当に役立つ非常袋とは?

こんにちは、未来防災課のさいとうです。

災害が発生して、自分の身に危険が迫ったら避難が必要ですよね。

みなさんは避難をする時に持ち出す「非常用持ち出し袋」の準備は万端ですか?

やろうとは思っているんだけど・・・と考えている人の中には「何を用意したらいいかわからない」という人もいるかと思います。

そんな人の為に、非常用持ち出し袋の中身を用意する考え方をまとめてみました。

非常用持ち出し袋の役割

非常用持ち出し袋とは

被災した際にすぐさま持って避難できるようまとめられたもので、一般に被災直後から救援活動の始められる1日ないし数日間のあいだ被災者の生命を繋ぐものである。(Wikipedia)

避難をしようと考える状況を考えてみて下さい。その時はきっと、みなさんの身に危険が迫っているはずです。

そんな時、一番重要なのは自分の身に迫っている危機的状況から、一刻も早く安全に避難をすることです。

避難が必要になった時、持ち出す荷物は多少重たくてもいろいろな物が入っているほうが良いですか? それとも、不便はしても極力軽くするために厳選した物だけが入っているほうが良いでしょうか?

避難をする! って事を第一に考えたら、軽い方が避難しやすいに決まってますよね。

非常持ち出し袋の重量は、大人用でもひとり10キロまでと考えましょう。詰め込みすぎて避難に支障が出たら本末転倒です。

ネットなどで調べると、水を用意するように書かれている事が多く見受けれれます。必要な量は1人につき1日3リットル。

これに真を受けると、例えば3人家族なら

・3×3=9リットル

避難を2日と考えると

・9×2=18リットル

それだけの水を用意しなくちゃいけなくなります。非常用持ち出し袋、水だけでいっぱいです。

水は重要ですが、とにかく避難が第一。避難に差し支えのある量の水は不要と考えてください。

重要なことは「備蓄」と「非常用持ち出し袋」の考え方がごっちゃにならない事です。

非常用持ち出し袋には、安全に避難する為に必要な物と、少しの間命を繋ぎ止めておく為に必要な物を用意してください。

避難をする時を想定しよう

みなさんが被災をする時はいつですか?

季節は?
時刻は?
天候は?

答えは全て「わからない」ですよね。

だとすると、どんな季節でも、どんな時間でも避難するのに必要な物を用意しておく必要があると考えてみましょう。

想定は極力厳しい環境で考えた方が良いので、

真冬の深夜で天候は雨の時に避難が必要になったケースとか、台風が直撃している、そんな状況がきっとそれです。

雨はどうしのぎますか? 傘ですか? 雨合羽の方が良いでしょうか?

夜の災害です。停電で全ての街灯が消えているとしたら、安全に避難する為に懐中電灯があると良いですよね。懐中電灯だと片手がふさがってしまうので、ヘッドライトの方が便利かもしれませんね?

上から何が落ちてくるかも分かりません。頭を守るにはヘルメットと防災頭巾のどちらを用意した方が良いですか?

あたり一面に火の手が上がっているかも知れません。煙で目が開けにくい、吸い込むのは命の危険がある。とすると、ゴーグルやマスクは命を守るのに重要なアイテムになりそう。。。

そんな様々な想定をしながら、命を守る為に必要な物を持ち出し袋に用意していく必要がありそうです。

イレギュラーな対応を考えよう

何とか 安全な場所に避難できたら、自宅付近や地域の避難所が安全状況になるまでの間、安全な場所に留まることになります。その時には食料や水が必要になってくるはずですが、その他に命に直結する問題もあるはずです。

例えば、凍えるほど寒い時には毛布やカイロといった、暖がとれるものが必要になるでしょう。

乳幼児がいる場合には、ミルクを飲ませるためのミルクや哺乳瓶。被災当日は煮沸が難しいので、ばい菌対策も考えなければならないかもしれません。

高齢者がいる場合には持病の薬が必須の場合が多いです。高血圧や糖尿病を患っている人も薬は重要ですよね。

 ケガをするかもしれないので、簡単にでも応急処置できるものって用意しておくと役立ちそうです。

このようにさまざまなケースを想定して準備しておくことが大切です。

それぞれの家庭で環境が違いますから、当然用意する物だって変わってきます。家族構成などを考慮して、家族が自宅に戻れようになるまでの一定期間、命を繋ぎ止めるのに必要なものを優先的に用意して下さい。

 そして用意が終わったら、非常持ち出し袋を背負ってみましょう。重くて動けなければ、優先順位の低いものは諦めましょう。

どんな家庭でも、必要なんじゃないかな? リスト

どんな家庭でも、これは用意しておいた方が良いものをまとめてみます。

  • 懐中電灯・ヘッドライト
  • ヘルメット
  • ランタン
  • ラジオ
  • ゴーグル
  • マスク
  • 厚手の手袋(軍手より皮手袋が◎)
  • カイロ・毛布(暖を取れるもの)
  • ホイッスル
  • ラップ(ケガや食事の際に利用します)
  • 電池
  • ティッシュ・ウエットティッシュ
  • 現金・通帳のコピー・身分証明書
  • 水・食料

ざっくりとこのような物でしょうか。

ここで挙げたのはあくまでもほとんどの家庭で必要になるであろう最低限の用意です。プラスαは是非みなさん自身で考えてみてください。

まとめ

みなさんがキャンプに行くとしたら、それなりの準備をして参加するはずですよね。

震災の場合は、突然、ありとあらゆる人が強制的にキャンプ生活を余儀なくされるようなものです。

強制キャンプ生活を強いられる日がいつになるのかは全くわかわかりませんが、その時を手ぶらで向かえるのではなく、最低限でも準備が出来ている状況でむかえられるように準備を進めてほしいと願っています。

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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