
こんにちは、ミライボのさいとうです。
我輩は犬を飼っています。名前はサスケ。
サスケは家族の一員なので、震災が起きればもちろん一緒に避難をするつもりです。というか絶対一緒に避難します!!
この想いは、ペットを飼っている人にとってきっと当たり前。
でも、ペットを飼っていない人にとっては、その感覚はどうでしょうか? 想像はできたとしても、本当の意味で理解し共感することは難しいかもしれません。
となると、避難所などの共同生活を行う場所にペットを連れて避難をしたら、なんの問題も起こらない。なんてことはきっとありません。
そこで今回は「ペットと一緒に避難をする」ということに関わるさまざまな問題点を考えてみました。
飼っている人、いない人の違いとは??
ペットを飼っている人といない人では、考え方や気持ちに違いがあるはずです。
『ペットとの防災について、あなたが思うことはなんですか?』
このようなアンケートを公益財団法人せたがや文化財団主催で行われた「いぬと、ねこと、わたしの防災 いっしょに逃げてもいいのかな?展」でとったようです。
アンケート結果を見た個人的な感想は、
- ペットを飼っている人ほど感情的
- ペットを飼っていない人ほど現実的
でした。
ボクも飼い主なので、「絶対に一緒に避難する!」という感情がまず最初にきてしまいますが、飼っていない人から賛同を得るのは簡単なことではないんだなと気付きました。
なぜ賛同してもらえないのか? それを知るには、ペットを飼っていない人の不安な気持ちを考える必要がありました。
飼っていない人の不安要素とは?
飼っていない人の不安を分類すると
- ペット自体への不安
- 飼い主への不安
ざっくり分けるとこの2つに分類できそう。
ペット自体への不安とは
- 動物アレルギーがある
- そもそも動物が苦手
体質的に無理だったり、動物がいることが心理的ストレスになるといった、ペットが直接の原因となる不安です。
ボクはネコも好きなんですがネコアレルギー。超残念。。。なので、ネコと一緒の生活は正直しんどい・・・
ボクの友人には、どんな犬でも絶対ダメ! っていう人も。「こんなちっちゃいのに何で??」 って思いますが、理屈じゃないですよね。それを認め合うことが共同生活には必要になってきます。
このような問題は、生活スペースを分けることで解決できます。まぁ、そのスペースをどう確保するのか? がなかなかの課題なんですけど。
飼い主への不安とは
問題はこちらの方が根深いかもしれません。
ペットを飼っていない人は、飼い主にどのような想いを抱いているのか? 普段ボクが感じている飼い主に対する不満を挙げてみると
- 糞尿の始末ができない人がいる
- しつけがちゃんとできていない
- 飼い主の自分勝手なルールが存在している
大きくこの3つでしょうか。
残念ながら、糞尿の始末ができない飼い主は散見されます。これは本当に問題外。
しつけについてはボク自身にも問題があって、「出かけようとする」「インターフォンが鳴る」などでサスケはとにかく吠えまくるんです。周りの人に迷惑をかけてしまうので、今のままでは共同生活はできません。諦めずにちゃんとしつけないといけませんね。がんばろう・・・
自分勝手なルールの存在。これは何か?というと、
- 「ウチの子は人を噛まないし、飛び出すこともない」からといってリードを付けないで散歩させる。
- 他人の敷地内でも構わず糞尿をさせる。
- 「犬の散歩は禁止」と書かれている場所でも、おしっこさせなきゃ良いんでしょ? と解釈してか、犬を連れて入る。
- 普通の公園で、勝手にドッグランのようにノーリードで遊ばせる。
ペットを飼っていない人からしたら、「噛まないとか、飛び出さないとか、お前のペットのことなんて知らねーし! 勝手にルールを歪めんじゃねーよ!!」です。
このような行動は、かなーり目にします。犬を飼っているボクが気になるくらいだから、そうでない人はなおさら気になるんだろうなと思います。
とある公園の使用ルールの看板で、こんなのを見つけました・・・


なんと、最初はペットを連れて入れたはずなのに、ルールが変更され、ペットを入れられなくなってしまった公園があるのです。これはとても残念なこと。
この公園のある地域の避難所では、ペット連れは避難所利用、絶対お断り!! と言われてしまう可能性、高そうですよね。一部の飼い主が、それだけ信用を失う行動をしてしまったのですから、仕方ないのかもしれません。
これは、ペットを大切に思っているはずの飼い主が、反対にペットの環境を悪くしているという何とも悲しい事実だと思います。
ペットと一緒に避難するためには
飼っていない人は、普段からマナーやモラルのない飼い主から、さんざん嫌な思いをさせれていると仮定しましょう。
そのような人たちに対して「ペットは家族だ!」「大切な命だ!!」の論理をぶつけることは有効でしょうか?
きっと、響かないと思います。問題はそこじゃないから。
ペットを飼っていない人も、ペットの命はどうでもいい! と思っている訳ではないんです。それよりも、飼い主さんに問題を感じているケースの方が多い。だから反対されてしまう。
だとしたら、訴えるべきは、
「ちゃんとしたルールを作ります」「そのルールを守ります」「そのルールを守らせます」という決意表明だと思うのです。
そして、肝心な時にその訴えを聞いてもらえるように、普段からマナーやモラルを守ってペットと暮らすことがきっと防災に繋がる。そう信じています。
他人を変えるのは難しいので、まずは自分がちゃんとルールを守る。それに気付いてくれる人を自分の周りから徐々に増やしていく。
同じ飼い主どうしのご近所付き合いもありますから、「あなたは間違ってる」と注意する訳にもいきませんからね。これは、飼っていない人には理解してもらいにくい一面かもしれませんが・・・
まとめ
ペットと生活のルールを決める。そのルールを遵守する。飼い主を信用してくれれば、スペースの確保はなんとかなる可能性がでてきます。
ペットと同行避難の優先順位をあげてもらえれば、何かのためのスペースだったところが、ペットのスペースになるからです。
そうなるように、ペットの飼い主として、普段からマナーやモラルに気をつけて生活をしていきませんか??

今回の記事は、LEONIMAL(リオニマル)さんの「いぬと、ねこと、わたしの防災 いっしょに逃げてもいいのかな?」の書籍を読んで感じた、私の感想をまとめてみたものです。
この本には、被災してからのケーススタディなどが載っていて、とっても勉強になる内容でした。
気になった方は本を購入するなり、webでも確認できるのでご一読されてみてはどうでしょうか?オススメですよぉぉ!!
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「町会の備蓄にペットの排泄用品を揃えておきませんか?」
先日、ボクがこんな提案をしたところ、
「ペットは2の次だ」「まずは人様が優先」と言われたのですが、この意見には矛盾が潜んでいると思います。
次回は、飼い主さんの気持ちにスポットをあてた記事を書いてみようと思います。