
ど~もこんにちは、さいとうです。
みなさんは大地震の被災者となった時に、どこに避難をするかあらかじめ決めていますか?
ほどんどの人は、小学校や大きな公園に避難をすると思います。そのような場所は「避難所」や「避難場所」と呼ばれれているので、避難をする場所、というイメージが確立していますよね。
しかし、東京都ではもう1つ安全性が高いと考えられている重要な場所があるんです。
それが「地区内残留地区」
んっ??って思うネーミングですよね。
地区内残留地区は「ちくないざんりゅうちく」と読みます。念のため。
防災関係の用語は
「避難準備情報」とか、
「避難指示」とか、
「警戒宣言」とか、
緊急性が求められている分野の言葉なのに、直感的にサッパリ分からない言葉ばっかりですね。残念。
話しは戻りますが、大事なんです。地区内残留地区!!
地区内残留地区をおさえておけば、いざという時に重たい荷物を抱えて、わざわざ長距離を移動しなくても済むかもしれません。知れば、きっと地区内残留地区のファンになること間違いなし!そしてあなたは、地区内残留地区を求め彷徨うでしょう。
ふぅ。
ここまでで、地区内残留地区を7回も読んで頂いたので、まずは言葉自体は覚えて頂けたかと思います。
肝心の中身とは、いったいNANDA!?
地区内残留地区とは何か??
地区内残留地区とは
地区の不燃化が進んでいて、地震などにより万が一火災が発生しても、地区内には大規模な延焼の恐れがなく、広域的な避難を必要としない地区
(東京都都市整備局 http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/hinan/hinan01.htm)
簡単に言うと、この地域に留まっていれば、延焼火災から身を守りやすいよって地区です。この地区内残留地区を指定しているのは、東京都のみとのこと。(2014年11月現在)
都心に大地震が来た時、特に怖いのは倒壊と火災です。
被災をしたとき、最初の地震の揺れで無事であっても、避難場所までの道のりで多くの危険に直面する可能性だって考えられます。避難した経路が悪く、気が付いたら火に囲まれていた、なーんて事になってしまったら・・・。それならば、わざわざ危険な区域を通って避難場所まで避難するよりも、その場に留まる事が正解の場合があります。
地区内残留地区とは、まさに留まる事が安全な場所として、東京都から高い安全を評価されている地区です。
「遠くの避難場所より近くの地区内残留地区」
そのような選択肢があることを知っておいて下さい。
何より、地震が来た時に晴れているとも、暖かいとも限りません。避難場所である大規模な公園では、雨風はしのげませんし、広大なだけで物資はありません。
それなら、場所によっては地区内残留地区を目指す避難も充分に検討出来るのではないでしょうか。延焼被害さえ気を付けていれば、頑丈な建物の中で雨風をしのげますし、建物内にある食べ物、着替え、タオルといった必要なものも分けてもらえる可能性だって考えられますから。
まとめ
さて、ではどうしたら地区内残留地区があるのかを確認出来るのでしょうか。
それは、東京都都市整備局のホームページで出来ます。
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/chiikikiken.htm
こちらは、我々が防災マップ検証で利用しているサイトです。
23区はマップも用意されているので、一目見れば自分が住んでいる場所が危険度が分かりますよ。
因みに、千代田区は区内全ての箇所が地区内残留地区。

政治家のみなさまは安全度の高い場所でお仕事されてるんですねぇ。いいなぁ。
この地図で品川区などを見ると、海沿いの広大な地域が地区内残留地区に指定されています。

ん?? 海沿い??
津波大丈夫なの?
そう思った人もいると思います。
正直、自分も疑問に思っています。
あくまでも想像ですが、地区内残留地区は大規模な延焼から身を守るには適している地区であって、津波は想定外なのかも知れません。
これは、調査が必要ですな。
実態が分かったら、またお知らせしまーす!