こんにちは、さいとうです。
前回に引き続き、地震発生後の大切な行動の第2回目。地震がおさまった直後の行動について考えていきます。
津波の危険がある地域は、何よりもまず高台まで避難することが大切なので、これより下に書かれていることは無視して、とにかく逃げてください。
津波の危険が無い場合は、下に続きます。
2.揺れの直後
【火の対応】
揺れがおさまったら、まず火を止め、ガスの元栓を閉める。
昔は「グラっときたら、火の始末」でしたが、今は違うんですね。
揺れている最中に火を止めようとすると、思わぬ事で大惨事になるかもしれないので、揺れがおさまるまでは、とりあえず火はほっときましょ!
ガスの元栓を閉めるのは、ガス漏れの危険から家を守るためです。
続いて、使用中の器具はスイッチを切って、プラグを抜きます。
特に、トースター、ドライヤー、アイロンなどの熱器具はすぐにプラグをコンセントから抜きましょう。
そして、もしも火が何かに燃え移っていたら、すぐさま初期消火を行います!
初期消火とは、出火の初期段階で火事を消し止めること。屋内の出火の場合は、天井に燃え移ると消火が困難になるため、床・ふすま・カーテンが燃えているうちに消火をすること。必ず、消火器を利用して火を消しましょう。参考: 財団法人 日本防火協会
ここでの重要ポイントは、初期消火が可能な火なのか、逃げなければならない 火なのかの判断を誤らないことです。
初期消火が可能なのは、天井に火が燃え移るまで。
天井に火が燃え移ったら、もう限界。すぐに避難をしましょう!!
ここまでで、約2分前後。
ふぅ。。。
この2分間がとても重要です。地震火災の場合は、至る所で、同時多発的に火災が発生するため、消防の手が足りません。1件燃えだしたら、その周りのお宅は、全て燃えてしまうかも知れませんから。
【避難開始】
自宅から火災の心配が無いことが確認出来た人は、周りを見渡してその場所から避難が必要かどうかを判断してください。
家の周りで煙が2か所以上で立ち上がっていたら避難をしましょう。その時に、絶対に忘れちゃいけない事が1つ。それは、
「ブレーカーを落とす」
これ大事。必須項目です。
ブレーカー落としたら、冷蔵庫のものがダメになっちゃうじゃん。貴重な食料なのに。。。なんて、冷静な今は思うかも知れませんが、それだけ大きな地震がきたらきっと停電しますから、ここは思い切ってブレーカーを落として下さい。
ブレーカーを落とす事には、大きく2つの理由があります。
1:通電火災を防ぐため
通電火災とは、大地震や台風などの災害時に、電力線の断絶などのために電気の供給が停止し、停電になりその後、電気が復旧する際に起こる火災の事を指します。 通電火災の原因は、倒れたままの電気ストーブなどの器具に通電して火災が発生したり、ガス漏れが発生しているところに通電して火花が起きて爆発したり、破損したコンセントや切れた電気配線に通電して可燃物に引火したりするなど様々です。
阪神淡路大震災の時には、建物火災の6割が通電火災によるものだと判明しています。
地震の後、数日してからも火災が発生するというのは、通電火災が多くの原因をしめています。
2:電気の復旧を早めるため
阪神淡路大震災を経験して、通電火災が多発することを知りました。とすると、電力会社はどのように対応するでしょうか?
大規模に地域を一斉に通電させると、通電火災が一度に多発する恐れが生まれます。となると、恐ろしくてささっと通電なんか出来ません。すこーしずつ、復旧させていくことも考えられます。
特に、マンションだと全ての住戸でブレーカーが落とされている事が確認出来るまで、電気の復旧がされなかった、なんて話も耳にします。
それが本当だとしたら、たった1軒のお宅がブレーカーを落とし忘れてただけで、一向にマンションが通電出来ないなんて可能性もあるんです。
それだけで、避難所生活を余儀なくされるとしたら、たまりませんよね。ブレーカーを落とす事は、あなたの暮らしに関係する最小単位の家庭では、当たり前のことになることを期待しています。
まとめ
地震がおさまったらどんな行動をとるの?
- (津波の危険がなければ) まずは自分のいる場所から火が出ていないか、火の出るものがないかを確認。火が出ていれば初期消火。ガスの元栓を閉める事も忘れずに。
- 熱器具などは、プラグをコンセントから抜く。
- 通電火災を防ぐためにブレーカーを落とす。
- 避難をするべきかどうかを判断する
とにかく、自分の家から出火させないことが重要。燃えていても、初期消火で対応。
避難する際には、防災リュックも忘れずに。防災リュックの中身については、また別で書きますねー。
次回は、地震発生から自分の命を守るために大切な20分間の行動にです→【3.地震発生から20分間編】