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2016.02.25 緊急地震速報は作戦変更のサイン! ガンガンいかず「いのちだいじに」

ビー、ビー、ビー、
ビー、ビー、ビー、、、

マナーモードをもろともせず、夜中であろうが映画館の中であろうが、気色の悪い音が鳴り響く緊急地震速報。

あなたはこう思っていませんか?

地震が来る直前にアラームが鳴っても、何も意味ねーし! って。

確かにあまりにも直前だからほとんど何も出来ません。でも、そのたった数秒でも役立たせる術はあるのではないでしょうか。

いくつかケースを分けて考えてみましょー!

緊急地震速報の活かし方を考える

 【家の中】

  • 火を消す(揺れ始めたら、火は消さずにまず身の安全)
  • 安全な場所(安全な部屋や空間)まで移動

※安全な場所とは、物が「落ちてこない、倒れてこない、移動してこない場所」を指します

【会社】

  • デスクの下に避難する
  • ヘルメットなどを用意する
  • 窓ガラス、キャビネット、天井に吊るしてあるのエアコンなどから離れる
  • 物が置いていない空間(廊下やエレベーターホール)に避難する

【外出先】

  • 看板、窓ガラス、電柱などから離れる
  • 耐震性の高そうな建物に入る

【電車】

  • 緊急停車に備えて、手すりやつり革をつかむ
  • 座っていたら、カバンなどで頭を守る
  • 寝てても起きる

【自動車】

  • ハザードランプを付けて減速し、道路の左側に停車する

【エレベーター】

  • 全ての階のボタンを押して、止まった階で素早く降りる

【店舗】

  • ディスプレイの落下などから身を守るために離れる
  • 窓ガラスやショーケースなどのガラスから離れる

どのような時に緊急地震速報が流れるのかはわかりません。普段生活をする中で、思いついた時に「今アラームが鳴ったら何をしたらいいんだろう?」 と自問出来たとしたら、いざという時の判断力は鍛えられそうですね。

作戦変更「いのちだいじに」

みなさんは地震がきた瞬間、とっさにTVやネットで震度を調べたことありませんか? 過去に大きめな地震を経験した時、私はまさに揺れている最中にネットを開き今揺れている地震の震度を調べようとした事があります。もちろん、震度はわかりませんでした。落ち着いて考えればわかることですが。。。

人から聞くと笑い話ですが、みなさんもこれと同じことをとっさの時にしていませんか?

例えば、アラームを止めるために手に取ったケータイでそのまま震源地や震度を調べ始めてしまう、みたいな。

緊急地震速報のアラームが鳴ったら、まず自分が安全な場所にいるか判断してください。その場所が不安なら、地震が大きくなる前に少しでも安全な場所に身を移す。そのちょっとした行動や気構えで、1分後のみなさんの状況が大きく異なっているかもしれません。

でも、そうは言っても多くの人はやりません。逃げません。
東日本大震災の時も「逃げなくたって平気」と言っていた人が津波の犠牲になったという話ですから。

それを聞いて不思議に思いませんか?
「何で海の近くに住んでて、津波が来るって言われているのに逃げないんだろう」って。。。

問題はそこです。
何故、逃げない人がいたのでしょうか?
津波で危険だと言われている地域なのにも関わらず。

実はコレ、ヒトの特性によるものなんだそう。

人間は予期せぬ出来事が起きた時に「ありえない」という先入観などから「きっと大丈夫だろう」という思考になってしまうのだそうです。これは正常性バイアスという脳の仕組みが原因です。

3.11の地震が来た時でさえも、多くの人が「きっと大丈夫だろう」という判断をした結果命を落としていることは事実です。

ということは、我々も同じ様に考え行動をしてしまう事が普通なのだと知っておいた方が良さそうですね。

緊急地震速報のアラームが鳴ったら
「この地震は、避難が必要なほど大きくなるのかな??」と揺れが来るのを待つのではなく、
「大きくなっても平気なように・・・」と考えて行動をすること大切。だって、避難した方がいいと思うほど揺れ始めたら、もう何も出来ないですから。

そのためには、少しでも早く正常性バイアスに打ち勝たなくてはいけません。今、この瞬間に危機が迫っているんだと、少しでも早く認識が出来れば、安全に避難できる可能性がぐっと高まるはずです。

そこで、ドラクエで育ったみなさんにご提案です。緊急地震速報のアラームが鳴ったら、作戦が「いのちだいじに」に変わったんだと判断するってのはどうでしょうか!? この時ばかりはガンガンいくのではなく、積極的にいのちをまもる。そんな判断が出来れば、結果は大きな違いになるかもしれません。

震度や震源地を知るのは、命を守り切ってからでも遅くないですから。

まとめ

緊急地震速報が鳴り出したら、危険が迫っている可能性を想像してください。災害時は何より自分の命を守ることに一生懸命になってください。

緊急地震速報のアラームは「いのちだいじに」のサイン。

ドラクエ世代がひとりでも多く生き残り、更に多くの人を救えるようになることは、災害大国の日本にはきっと必要なことはずです。

セーブが消えた時のあの音楽を聞くと、瞬間的に嫌なイメージが広がります。それと同じで、緊急地震速報の音を聞い瞬間に「いのちだいじに」が始まったんだと反応出来るようになったらすごい事ですよね!

と言うことで、久し振りに緊急地震速報のアラームをどうぞー
(携帯電話版)https://www.youtube.com/watch?v=KcUWWGuZ6m0
(TV版)https://www.youtube.com/watch?v=X8g3m2FCQrY

気持ち悪い音なので気は向きませんが、3.11を忘れない為にも、1度くらいは聞いてみて頂きたいです。

そして、その時がきたら恥ずかしがらずに「いのちだいじに」を実践してくださいねー。

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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