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2022.08.18 浅草で大地震に被災をしたらドコに避難する?【浅草で避難散歩~その3~】

浅草で大地震に遭遇したらドコに避難をしたらいいのか? 赤プルさんと一緒に検証してます。今回は3回目。

過去の記事はこちら

前回、台東区の案内地図から「台東防災」というアプリを発見したので、ダウンロードしてみました。

実はこちらのアプリ、サラッと悩みの1つを解決してくれてました。なんと、オフラインでも避難所、避難場所、一時滞在施設など調べられちゃう仕様なんです!!  これは素晴らしい!!

しかも、地図を見慣れていない人、方向音痴の人ために画面の下に方位磁針がついてる! この気配りよー。

それでは早速、このマップで確認できる避難場所「隅田公園一帯」に向かってみましょう!!


そんな気張るまでもなく、隅田公園は目と鼻の先!!

隅田公園一帯として指定されている避難場所は、隅田川に沿って南北に伸びています。

公園の北側には、台東リバーサイドスポーツセンターがあり、草野球のグラウンドや、陸上競技場、屋外プールの施設まで。

火災が迫ってきたら、プールの水をポンプで放水して難を逃れることもできるかもしれません。できるかな? できるといいな。。。

そんな避難場所、隅田公園に到着してみての赤プルさんの感想は、

「ドコにいたらいいのかな?」でした。

広いからこそ避難場所になっているんですが、広すぎることで、逆にドコにいたらいいのか、この後どうしたらいいのか分からないかも、と。その気持ちわかる~!!!

ドコにいたらいいか分からず、呆然とする赤プルさん

何となく足を止めたのは隅田川の堤防沿い。この場所で何時間も待機することになるかもしれないと考えると、無事に避難できたとしても不安でしかないんだろうな。

それに、やはり川沿いはどうしても津波が怖い。

東京都は津波の被害を想定していませんが、本当に津波はこないのでしょうか? 

ここで思い出すのは、3.11の時によく使われた「想定外」という言葉。

防災は、ある想定のもとにプランニングされていますが、3.11は想定外の連続。想定に捉われすぎず、それを信じるか信じないかは自分しだい。自分の感覚を磨いて、素直になることもきっと大切。

そして、赤プルさんの感覚では「ここじゃない。」

という事で、今回のゴールは隅田公園ではなくなりました。まだまだ歩くぞぉー!!


別の避難先を探すべく、東洋館の側に戻ることにしました。

戻りながら、赤プルさんが「ホテルも避難者を受け入れてくれるんじゃないか?」と思いついたようで、近くにあったリッチモンドホテルへ。

ここもアポなしで、突撃。男女2人で。

受付で、不倫ではなくあくまでも防災の件で、と事情を話すと、支配人からお話を伺うことができました。ありがたや。

リッチモンドホテルでは、避難者を受け入れるマニュアルは無い。としながらも、避難者がいたら「受け入れないって訳にはいかないでしょうね。」という支配人の複雑な心境が伺えました。

そして、その決断は支配人が行うしかないそうです。

当然、宿泊客はいるでしょうし、マニュアルもない中で、避難者のことを考えて受け入れを決断をするというのはかなりの重責。

でも、そのように考えてくれている場所は、3.11以前に比べると増えているんだろうなと感じる機会となりました。

支配人、ありがとうございました!!


それにしても、赤プルさんが一時滞在場所をめっちゃ探す理由は何だろう? 行政が滞在施設と定めてないホテルに突撃してまで滞在できる施設を探す理由。それは、とにかく「群衆雪崩」が怖い。ということでした

「群集雪崩」とは人が密集したときに1人が倒れることで、周りが雪崩を打つように転倒してしまうことです。
こういった事態を防ぐために、“できるだけ移動せず、帰らない”ようにしましょう。
被災したとき、駅などには向かわず、職場や自治体が指定した「一時滞在施設」などに避難することで、人の密集を防ぐことができます。
引用元:NHK  https://www.nhk.or.jp/kochi/bousai/bousaiichiban/article/48.html

将棋倒しって言葉だとイメージしやすいですね。(正確には違うみたいですが・・・)

赤プルさんは、NHKで放送されたパラレル東京を観て、群衆雪崩に恐怖を抱いているようです。

ドラマでは主人公の妹さんが渋谷(だったかな?)で震度7の被災をして、駅に向かう人の波で群衆雪崩が発生し、多くの人が巻き込まれる様子を描いていました。

だから、浅草のような観光地だと同じことが起こるんじゃないか? と。

今日の避難を振り返ってみると、3.11の時に浅草デパートの前で観光客の人だかりができていた、という話からスタートしたんでした。観光地で被災した時、赤プルさんは群衆雪崩に気を付けていたんだと改めて認識。

同じ地震に被災しても、住宅地と観光地では注意すべきことが違うんだと気付かされました。ボクにはその意識が足りなかったなぁ。勉強になりました。

浅草散策は次回で終了。さて、赤プルさんはどこを避難場所と選ぶのか? お楽しみに。

避難散歩~その4~】につづく

斎藤啓之

執筆者:斎藤啓之

1980年生まれ
両親の出逢いはテニスコート。男3人兄弟の長男で、3世代で暮らし、友だちから「サザエさんのウチみたい」だと言われるような家庭で育つ。
料理は全く出来ないが調理師免許を持っており、味噌が変わると判る味覚をもつ。
剣道の有段者なので、棒で人を叩くと逮捕される。
趣味は、高3の秋から始めた野球。甲子園を目指したことの無い野球人。
ほとんどの人にA型?と聞かれるO型。

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