こんにちは。地元の防災部に所属した未来防災課のさいとうです。
先日、特別区が主催する防災講演に参加してきました。もちろん、受講生として。
テーマは「避難所運営の問題点」
避難所を開設・運営にあたり、どのような問題が発生し、どのようにして解決していくかを学ぶ講習でした。
講習を受けて感じた問題点は、避難所運営に対する問題点もあるのですが、もっと別のことでした。
若い人は、何故地域の防災行事に参加しないのか!?
講演の途中で、同じテーブルの人とお話しする機会があったので話しかけると、
「なぜ、若い人は地域の防災行事に全く参加しないのか?」と。
「普段は参加しないのに、自分が困った時にだけ来られても、こっちも困るんだよね」と、そればっかりおっしゃられる訳です。
なるほど。確かに周りを見回すと、私以外のほとんど全ての人が6、70代のおじいさん、おばあさんばかり。若い人がいないのは事実のようです。
でも、現に30代の私がその講習を受けているのも事実。
私は、東日本大震災を経験した若者の中には、防災に興味をもっている人がたくさんいると考えています。
だとすると、興味があっても来ていない人だって、それなりにいると考えられるのではないでしょうか?
では、何故興味を持っている若者はなぜ防災イベントに参加しないのでしょう。
- 忙しくて時間が合わない
- そもそも、いつやっているのか分からない
- それよりも大事なものがある
ざっくり理由としては、このようなところかな。
1と3については、はっきり言ってどうしようもないところなので、置いといて、
2の「いつやっているか分からない」について、掘り下げて考えてみたいと思います。
と言うのも、私自身ずーっと地元の防災に関する講演や活動に参加したいと思っていたのに、昨年まで一切参加出来ていなかったからです。
参加出来るようになったのは地元の防災部に所属してから。それまでは、こちらが求めていても地元の防災の活動や、市区町村主催の講演などの情報は一切入って来なかったんですから。
自分に直結する、身近な防災情報はドコにあるのか?
SNSで防災の情報を手に入れようとすれば、ある程度の情報は入ってくる時代です。毎週末、どこかしらで防災に関する活動は行われているようです。でも、その情報は、自分の生活圏とは全く異なる所で行われているものがほとんどです。
それでは、みなさんの地元で行う防災行事の情報は、いったいドコにあるのでしょうか?
探ってみると
- 役所
- 区報紙
- 回覧板
- 町会の会合・看板
などです。
などですと言うか、残念ながらこういったところを見ないと、その情報に出会える可能性はほとんどありません。まるで若者に伝える気がないように感じます。
だって、そのようなところから情報を仕入れている若者って、それこそいったい何人いるのでしょうか? ちなみに私は情報を仕入れる為に区役所にも行くことはありませんし、回覧板も見ません、というか届きません。
それを考えずに「若者が来ない」、「大変な時だけきても困る」なんて言われても、若者が困ります。
あなたの地元でも、このような一方的なコミュニケーションを図られて「最近の若者は・・・」などと言われているかもしれません。こわいこわい。
町会などが、本気で若者を参加させたいと考えているのであれば、若者に合わせた情報発信の方法を模索し、行うことも検討すべきだと思います。
まとめ
最近、地元の小学校で防災訓練を行いました。
参加者は、もちろんほとんどが60歳越えの高齢者。
その日の反省会でも「若い人が来なかった」という意見が出ていました。
小学校で行う訓練だった為、当初の予定ではもっと多くの児童とその父兄が参加することを見越していたにも関わらず、参加してくれた小学生は3人程度。ひどいものです。
でもね、やっぱりそんなものだと思うんです。回覧板や掲示板での告知じゃ。そもそも、マンション生活だと回覧板回って来ないし、町の掲示板を見ている若者を見たことがないですもん。
掲示板の替わりに、地元の飲食店のトイレに貼ってもらった方が、よっぽど目につくんじゃなかろーかと思うのです。
地域の防災力を高めるには、情報の共有の方法から考えていかなければならないのは間違いないようです。
これからまた、町会行事で防災訓練を行うときには、どうしたら若い人に参加をしてもらえるかを意識して広報活動をしてみたいと思います。結果が出れば、またご報告しますー。