こんにちは。未来防災課の斎藤です。町会の防災部の部長をやっています。趣味は、避難所運営協議会の立ち上げです。(冗談だけど、嘘ではない)
ってな訳で、いよいよボクの地元も避難所運営協議会の立ち上げまで秒読み段階となりました。
意見交換会の2回目は、協議会の会長を決めることがテーマ。
会長の決め方や、会長に向く人物像についてまとめてみたいと思います。
▼目次
1.会長の選任 自治会が抱える問題点
避難所運営協議会のような自主防災組織のメンバーは、ほとんどが自治会や町会など、すでにある組織の役員で構成される傾向にあります。
そのせいか、避難所運営協議会の会長の選任方法は、対した議論もなしに自治会長や町会長が推薦され、そのまま任命されるケースが多いとか。
ですが、この決め方には1つの問題が・・・それは、ズバリ年齢です。
自治会・町会の役員はどんどん高齢化しています。つまり、自然と会長も高齢者。と言うかむしろ最年長だったりして。。。
ドラゴンボールのナメック星を想像してみて下さい。長老は、見るからに最年長。ヨボヨボだけど威厳はあり。そこにフリーザがやってきます。若いナメック星人は善戦しますが、長老はナメック星人の誇りを見せる間もなくやられてしまいます。あぁ、可哀そうなカルゴ。
災害をフリーザだとすると、自分を守るだけでやっとこさの人に避難所のリーダーを任せるのはとてもリスキーです。そこが、通常の自治会運営と避難所運営の大きな違い。
避難所運営の会長は、災害時にこそ活躍できる人であることが最も重要な資質の1つです。高齢者だらけの組織だと、この要件を満たす人を見つけることが難しくなります。
2.会長にしたい人物像とは?
では、その他に会長にはどのような資質が求められるのでしょうか?
会長に向いている人の資質について調べていると、日本防災管理協会の資料にリーダーの資質について書いてありました。
- 災害時に、災害弱者とならない人
- その地域に常在している可能性が高く、住民に人望のある人
- いざという時、沈着冷静に対応できる人
- いざという時、公平に決断できる人
- 地域の防災・危機管理に情熱を傾注できる人
読んで納得です。
しかし、この全てを網羅した人を見つけようとしたら、それこそ先に災害が来てしまいそうなので、優先順位の高いものを兼ね備えている人を会長にすると良いと思います。
3.「仮」で会長が決まる
碑小学校の学区エリアの会長は、長きに渡り地元の自治会・町会の両方で活躍された方に決まりました。でもって、現役の職人さんでもあります。
話し合いの時点でその方の名前が挙がり、本人も強く否定をしなかったので、多数決で意外とすんなり決まりました。よかった、よかった。
しかし、本人は決して前のめりな風ではなく、あくまでも「仮の会長」だと言っています・・・
後から聞いた話ですが、実は「仮」と名乗るのにもちゃんとした理由があるそう。
この避難所運営協議会は、まだ地域住民のほんの一部の人間でしか話し合っておらず、その中で勝手に決めた会長だから、というのがそれらしい。総会を開いて、多くの住民からの承認を得られて初めて会長と名乗るとみたい。
えー、そんな細かいこと???
と思うかも知れませんが、このような配慮が地域活動をうまく運営していく秘訣なのだと、ボク自身も少しずつ感じています。ボランティアも大変ね。
4.今回の感想
会長の選出は、今回の会議中に決まらないのでは?? そんな不安をよそに、意外とサクっと決まりました。
とにかく安易に「町会長が・・・」といった肩書だけで決まったりせずに良かったです。(ウチの町会長がダメという訳ではないですから、勘違いしないでくださいー)
ちなみに、避難所運営協議会立ち上げの言い出しっぺである私自身を自己評価すると「地域の防災・危機管理に情熱を傾注できる」は○だと思っていますが、「住民に人望がある人」が✖。もうバツ過ぎて卍になりそうなので、会長には向かないという結果となります。当然、立候補もしませんでした。
次回の準備会のテーマは「会長以外の役職を決めること」。
何かしらの役職には付くと思いますが、しっかりこなすだけ。少しずつですが、確実に前進しているので、毎回の会議が楽しみです。
避難所運営協議会を立ち上げるまでの手順(まとめ)
- まずは地元の防災課に電話し、資料を貰う
- 地元で既に同じ活動をしていそうな人を探す
- 活動している組織から、運営方法を学ぶ
- 仲間集めは行政に頼る
- 会長の選任(安易に決めないように!)
つづきはコチラ→【第6章】~役員の選任~|第3回準備会